SINGLE6.Captured(CAMEL) | Cap as Cap Can!! 俺は帽子とだってプロレスできるぜ日記
先日、知人に
「中央公論にプロレスの記事が出ている」
ことを教えてもらったので、
早速購入し、読んでみました。

執筆者は
「妻たちのプロレス」
「昭和プロレス禁断の闘い」の
筆者である
福留崇広氏。

記事タイトルは
「分裂、追放、消滅......それでも国民的娯楽は甦る
昭和のプロレスを支えた名プロデューサーたち」

昨今流行りの暴露的裏話ではなく、
プロレスファンじゃない読者向けの
内容になっています。

この記事の中で
福留氏は、
プロレスの歴史を変えた
革命的プロデューサーとして
2人の名前を挙げています。

1人は新間寿氏。

そして、
もう1人は
神新二氏。

猪木の片腕と呼ばれた
新間氏が
プロレス界に起こした
革命とは何か?

福留氏曰く
「新間寿氏は
日本のプロレス界で
初めて
プロレスラー以外が
試合をプロデュースした人物である」
としています。

その試合こそが、
前著で書き記された
「昭和プロレス 禁断の闘い」で
テーマとなっていた
アントニオ猪木対ストロング小林戦です。

この試合は
猪木が仕組んだわけでも
仕掛けたわけでもなく

新間氏が
「猪木こそ
日本最強の
プロレスラーである」
ことを
世間に印象付けるために
プロデュースしたものであると
福留氏は
綴っています。

そして
この後も
猪木最強を実証するため、

新間氏は
アリ戦を初めとする異種格闘技戦、
IWGP構想を次々と実現。

いつしか
彼は
過激な仕掛け人として
プロレス界で
名を馳せることになります。

福留氏は、
エースレスラー=社長が
当たり前だったプロレス界から
レスラー社長が
ほとんど消え去ったのは、
新間寿氏の存在があったからだと
しています。

なるほど。

仕掛け人としての
新間さんの手腕、
プロデュース力は
凄いと
認めていましたが、
レスラー社長を消す
きっかけを作った
革命家という見方は
したことがなかったなと
関心した次第です。

そして、
福留氏がもう1人の
革命家として挙げているのが
第二次UWF社長だった
神新二氏です。

その理由として
福留氏は、
チケットぴあを活用した
チケット販売システムの導入と、
大都市集約型の
興行スタイルの確立を
挙げています。

それまでの全国巡業型では、
チケット収入は
各地方プロモーターに頼るというのが
一般的であり、
巡業に伴う遠征費が
利益を圧迫していたのを、

神氏は
当時のエンタメ界の
ライブ運営を見習い、
それを導入したのが
画期的であったと
いうのです。

記事には
元新日本プロレス
営業本部長
上井文彦氏の
言葉も
収められており、
「当時、新日本でも
神氏の興行手法を
真似させてもらった。
それくらい画期的な
システムだった」と
語っています。

2つの記事ともに
プロレスファン的には
決して目新しい情報ではないのですが、
実は革命的な出来事であったのだと
提起されると、
たしかになぁ。。。と
考えさせられたのでした。

さて、
この情報を
私に紹介してくれた知人は、
この記事以上に
驚くべきものを
私に教えてくれました。

それは、
「この記事を
神氏が
自身のブログで
紹介している」
という情報です。

https://new-vision.jp/?p=2355

前田を中心とする
選手会との権力抗争に敗れ、
UWFを追放された
神氏が、
その後
スピリチュアル系の
啓発ビジネスで
それなりの成功を
収めているということは
人づてに聞いておりました。

しかし、
彼は
プロレス界とは
スッパリ縁を切り、
表舞台には
一切顔を出さないという
信念を貫いていると
思っていたため、
世間に対して
ブログで
情報発信しているとは
思いもよりませんでした。

しかし、
よく考えれば、
プロレス村に
一切
関わらないということと、
今のビジネスのため
情報発信に
ブログを活用するということは
全く別のことであり、
全然おかしいことではありません。

さっそく
そのブログを拝見したのですが、
そこには
福留氏に革命家として
評価されたことへの喜び、
一部レスラーの
一方的意見によって
不当な評価を受けていることに対しての
悲しみが語られていました。。。



Captured

言わずと知れた
前田日明の入場テーマ曲。

名曲だと思います。

なぜか
ジャケットが
無くなっていたため、
抜き身で失礼いたします。

ちなみに
無くした
ジャケットの
デザインはこちらです。



神氏の言う
一方的な情報発信者の
当事者が
前田であることは
明らかですが、
当時の私を含めた
ほとんどの
プロレスファンが
前田の言葉を
疑うことなく
信じ込み、
神氏追放に
喝采を贈ったのは
事実であります。。。

そう言えば、
今月号のKAMINOGEで、
田中正悟氏が
昨年亡くなっていたことを
知りました。

彼も
ある時期
確実に前田と
深い関係を気づきながら、
金銭トラブルによって
前田と絶縁。

その後、
神氏同様
プロレス村との
一切の関わり断った
人物でした。

真実は
まさに藪の中。

前田が嘘を言っているとは
全く思いません。

しかし、
彼の思い込みの強さ、
そして
自分の意見に
異を唱える人間に対しての
キツい物言いは
有名です。

前田なら
「自分が正しいなら、
言い返せばええやん。
それをしないのは
やましいことが
あるからや」
と言いそうですが、
激昂した前田日明の前では
プロレスラーでさえ
黙り込んでしまうと
いうことですから、
一般人ならば
恐怖で
何も言い返せなくても
不思議ではありません。

そんなことを
ふと
あらためて思った
今日この頃であります。

そうそう。



この中央公論の記事ですが、
中央公論編集部にいた
1人のプロレスファン編集者の
熱い提案が通って
実現したとのこと。

いいなぁ、
こういう話。

さて
みなさんなら、
今、この時
どんな試合カードを
プロデュースされますか?

ぜひ
お教えください!