SINGLE1.炎のファイター(マンドリル) | Cap as Cap Can!! 俺は帽子とだってプロレスできるぜ日記
行って参りました!



11.7
闘道館 スペシャル対談
新間寿vs前田日明

これは行くでしょ?

絶対、行く!



司会は清野茂樹氏

プロレスオタクの
彼なら
マニアの期待に応えた
進行をしてくれるはず!



これは
以前行われた
天龍トークショーでの
ツーショット



2人が登場するまえの
特別企画は、
猪木vs前田のビデオを見ながらの
清野氏による実況再現

余興としては
レベルが高い!

そして
いよいよ

モハメド・アリ バージョンの
炎のファイターで
新間さん、登場!

続いて
キャプチュードで
前田日明。



そして
アントニオ猪木の
闘魂ガウンを挟んで
座る2人

いいなぁ

いい感じだなぁ

まずは
2人の初対面の
印象はどうだったという
質問からスタート

異種格闘技戦を控えた
佐山サトルが
大阪でランニングしていた時、
田中正悟と出会い、
前田を紹介される。

東京に戻った佐山が、
猪木に
「大阪に180cmを越える
空手の若者がいる」
と伝えたところ、
猪木が
新間さんに
すぐスカウトに行くように
指示したという
有名なエピソードから。



2人が初めて出会ったのは
大阪ロイヤルホテル

前田を初めて見た時の
新間さんの印象は
「少年から
青年への成長途中の
素直な瞳の若者。
一目で気に入った。」

前田はといえば
「前日、なけなしの5,000円で
初めてパーマをあてたのに、
田中正悟から、
スポーツ刈りにして行けと。。。
当時、先輩の言うことは
絶対だったので、
泣く泣く髪を切ったことを
覚えています」
と。

大阪ロイヤルホテルの
レストランで、
新間さんは
前田に250gのステーキを
ご馳走したところ、
前田は
あっという間に完食。

その後、
モジモジ
ソワソワする前田は、
ポケットからおもむろに
1,000円札を差し出すと、
「こんな美味い肉、初めてです。
お金払うので、
もう一枚頼んでもいいですか?」
と(笑)

これには新間さんも
「そんな金、
受け取れるわけないよね(笑)」

「ご馳走するから
好きなだけ
食べなさい!」
と言ったところ、
「ペロリと
3枚は食べたよな、前田」と
嬉しそうに語っておりました。

アメリカに渡って、
空手道場を開きたい。

そのための資金を
マグロ漁船で稼ごうか。。。

そんなことを
なんとなく考えているという
前田に、
新間さんは
「それなら、
モハメド・アリを紹介するよ。
彼を紹介するから、
それまではウチの道場で
身体を鍛えればいい」
という
これまた有名なエピソード。

ちなみに
当時の前田は
189cm 79 kgだったとのこと。

ステーキと
モハメド・アリに
心を揺さぶられた前田少年の
「お世話になります!」
という言葉を、
その場から
電話で
猪木に伝えたところ、
猪木は
「すぐに俺の家に連れて来い!」
と指示が飛ぶ。

そのまま飛行機で
東京に連れて行こうとする新間さんに、
さすがの前田も
「準備があるので、
一度家に帰らせて欲しい」と
言ったところ、
「じゃぁ、
これでタクシーに乗って
帰りなさい」と
渡されたお金は
50,000円!

もう頭が
クラクラしたらしい(笑)



そして
2人で東京の
猪木の家に。

猪木が住んでいた
マンションの入り口は
当時はまだ珍しい
オートロック。

エレベーターで上って
扉が開くと、
そこは
いきなり猪木家の
リビング!!

前田は
「なんじゃ、こりゃ!
サンダーバード基地と一緒やんけ!?」と
度肝を抜かれたらしい(笑)

そして
猪木家に足を踏み入れると
倍賞美津子が出て来て、
「いらっしゃ〜い!」

もうこれは、
夢なんか
現実なんか。。。

前田を見た猪木は
「新間、コイツは凄い。
若い頃の
ルー・テーズみたいだぞ」と
絶賛。
その場で入門が決定。

時は流れ。。。

ヨーロッパ修行中の
前田を
IWGPに参戦させるため、
新間さんは
日本に連れ戻そうとするが。。。

「3年は修行させてやるという
約束だったはずだ。
帰りたくない」
と嫌がる前田への
口説き文句は、
「実は猪木が糖尿病で
出場できないかもしれない。
お前の力が必要なんだ」

こう言われたら
さすがに前田も断れない。

帰国を決めた前田ではあるが、
果たして
プロレスラーとして
どれくらい成長しているのか?

心配になった新間さんが
カール・ゴッチに
聞いたところ
「心配するな、新間」
と太鼓判。

前田本人に確認すると
「大丈夫です。
特にスープレックスは
なんでもできます。
7種類のスープレックスを持つ男、
レインボー前田と呼んでください」
という言葉に
「何だそれ?!」と
驚いたらしい(笑)



そして
伝説の帰国第1戦。
前田は
ポール・オーンドルフを
わずか3分ほどで
ピンフォール。

「3年は使えると思っていた
オーンドルフを
前田の奴、
たった3分でぶっ壊しやがって。
頭を抱えたよ」
当時ことを語る
新間さんは、
まさに
苦虫を噛み潰したような
表情。

前田曰く
「当時、
僕は過激なプロレスという意味を
間違えていたんです。
お客さんを熱くして、
熱狂させるプロレスが
過激なプロレスなのに、
過激なプロレスとは、
ハードヒットな
プロレスのことだって。」

ここで
清野さんから
「当時の前田さんの
闘い方にクレームをつけてくる
外人レスラーは、
多かったんじゃないですか?」
という質問。

これに対して
前田は
「一番うるさかったのは、
ホーガンだね。
足は蹴るなとか、なんとか」

「アンドレとか
ビッグ・ジョン・スタッドは
別に何も言ってこなかったですよ。
特にアンドレは、
なんでもやってこいって。」

すかさず新間さんから
「あのアンドレとの
変な試合は、
何が原因だったの?」
と問いかけが。



これに前田は、
「わからないです。
いったい何がアンドレにあったのか。
僕は
おっきい人が
アンドレを焚きつけたと
思ってるんですがね」
と答えると、
「おっきい人?
あの人がそんなことするかね?
何のために?」
と首を捻る新間さん。

それにも
前田は
「わかりません。
本当にわからないんです」

そして話は
アントニオ猪木の
話題へ。

前田曰く
「好きか嫌いかって
言われても。。。
そんな存在じゃないですよ。
僕にとっての
猪木さんって。
今でも
自分は、
猪木さんのことを
猪木さんとは
呼べないです。
社長って
呼んでます。
もしあの時、
新間さん
猪木さんに
出会ってなかったら、
俺は
どうなってたんだろうと
思うと、
今でもぞっとします。」

新間さん曰く
「猪木ってのは、
しばしば
人の心を裏切るんですよ。
IWGPの決勝も
そうだった。。。
チョチョシビリとの
格闘技戦のときも、
豪華な勝利者賞を
用意させろと
猪木から
言われたことがあってねぇ。
私の友人に
ガルウィングの
スーパーカーを扱ってる
奴がいて、
絶対猪木が勝つから
大丈夫だと
用意させたら、
猪木が負けて。。。
スーパーカーを
当然もらえると思ってる
チョチョシビリに、
あとで送るからとか
なんとか言って
大変だったんだから。
そういうふうに
猪木って、
人の誠意を平気で
裏切るっていうか、
そういうところが
あるんだよねぇ。。。」

「猪木流の
マネジメントなのかもしれないけど、
自分の部下を
競わすというか、
仲違いさせるような
情報をわざと流したりするんだよ。
そういうことも
よくやられたよなぁ」

最後に
清野氏から
「お二人にとっての
名勝負は?」
という質問。

新間さんは
「猪木vsストロング小林。
これに尽きる」

前田は
「そらぁ、ポール・オーンドルフ戦でしょ」

これには
新間さんもずっこけ(笑)



締めの言葉は
新間さんから。

「私は今年、86になります。
卒寿の寿の字は、
新間寿の寿の字です。
90までは生きるつもりなので、
よろしくお願いします!」

新間寿、最高!



炎のファイター

猪木、ヴンバイェ!
ではなく
アリ、ヴンバイェ!の
オリジナルバージョンです。

今や新間さんの
入場テーマ曲であります。



しかし
前田の一言が
印象的です。

「あのとき、
新間さんと
小鉄さんが
俺のそばにいてくれたら、
俺はアントニオ猪木に
なれてたのに、、、って
いまだに思いますよ」

まったくその通りかもしれません。

トークショー終了後、
新間さん、前田との
スリーショット撮影会。

ここで私は
今日やってきた真の目的を
実現するために
2人に声をかけました。

「今から40年前、
第一次UWFが旗揚げされた時、
高校生の私には
大宮スポーツセンターは
遠い遠い場所でした。
でもどうしても
この旗揚げは
前田さん、新間さんと
一緒に体験したい。
そこで
行けないのはわかっていて
チケットを買いました。
このモギリされていない
チケットは
今でも僕の宝物です。」



私が差し出したチケットを見て、
新間さんも
前田も
目を見開いて
「これは凄い!」
「こんなに大切にしてくれていたんだ!」
と驚き、感謝の言葉をくれました。





チケットの裏面に
お二人のサインをいただけませんか?
と無理なお願いをしたところ
「いいよ、いいよ。
貸しなよ。サインしてあげる」と
サラサラと
サインしてくれたのでした。





これで
僕のUWFへの想いに
一つのケジメを
つけることができました。

このチケット、
一生大切にします!



さて

みなさんの
宝物ものは何ですか?

ぜひ
お教えください!