山中慎介選手 | 前川 泰之オフィシャルブログ Powered by Ameba

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今晩は。


僕はボクシングが好きでテレビやネットで国内外問わず良く試合を見ますし、一時はボクシングやキックボクシングも習っていました。ここ数年は日本人チャンピオンが増え、いつも楽しく中継を見ていました。

その中でも山中慎介選手は『神の左』と呼ばれ、闘うスタイルや謙虚な姿勢の中に見える強さや自信がとても素敵で、大好きな選手の一人です。
昨年8月に日本タイ記録の13防衛を目指した試合でメキシコのネリ選手に敗れ、非常に悔しい思いをしたのも記憶に新しいです。

でもその後ネリ選手にドーピングが発覚し、再戦が2018年3月1日に決定。
山中選手のリベンジをファンの誰もが期待していました。

しかし、
それが昨日の計量でネリ選手が2.3キロも体重オーバー。
ボクシングが体重によって細かく階級分けされているのは、公平性と安全性のため。少しの体重の差が大きな力や体力の差を生み、それが深刻な後遺症に繋がったり、ひどい場合命にも関わるかも知れません。
リベンジのために最大限の努力をし、プロとしての規定にキッチリと合わせて準備してきた山中選手の無念さを思うと胸が痛いです。

そして今日、その体重差のまま試合は行われ、残念ながら2ラウンドで山中選手はTKO負けとなりました。

確かにネリ選手は動きも速いしパンチも強く素晴らしい選手かも知れません。でも、僕がこれまで見てきた数々のチャンピオンと言うのは一流のプロであり、強さや技術だけでなく、立ち居振る舞いもリスペクトされる人達だったと思っています(僕はそういうボクサーが好きです)。
ボクシングの試合はもちろん勝つ事は大切かも知れませんが、それ以前に相手をリスペクトし、ボクシングというスポーツをリスペクトし、プロとしての生き方、闘い方が出来るかどうか、、そういう技術と精神を極めた者が頂点に立つのだと僕は思います。

今回負けてしまい、残念ながら山中選手は『現役引退』を宣言されましたが、圧倒的な強さを誇り12度の防衛をした功績は本当に素晴らしいですし、プロとしての責務を果たし完璧な準備をし、相手の侮辱とも言える行為にも冷静に気持ちを整え体重差に臆せずリングに上がった山中慎介選手は間違いなくリスペクトされるべきで、日本の誇る偉大なチャンピオンだと今も思っています。


また、そんな偉大な父親の姿を息子さんが観客席で見ていて、試合後涙を流しているのを見て胸が熱くなりました。そして山中選手はもの凄い父親の生き様を子供に見せてるんだなぁと感動しました。
そのご長男がボクシングでパパみたいになりたいと言っていたと聞いて、試合後山中選手はこう答えたそうです。


『こんな風にいっぱい泣かなきゃいけない』


この一言にはいろんな想いがつまっていますよね。素敵です。父親のひたむきな姿はどんな躾にも勝ると思いますし、必ず子供達の心に届いているだろうなと感じました。


引退されると言う事ですが、山中慎介選手の今後に期待したいです。


本当にお疲れ様でした。今までありがとうございました。

珍しく熱くなって長々書いてしまった😓
皆さん、軽く聞き流して下さいね🙏🏻🙏🏻


お休みなさい^_^