こんばんは。前田です。
今回は、「価格下落とサービスの低下」というテーマについて述べたいと思います。
最近、デフレという言葉をよく聞くと思います。
このデフレというのは、物の価格、つまり物価が下がっていくことを言います。
日本はまさにこのデフレの状況で、物価が下がり続けています。
一般の消費者であれば、このデフレは、物を安く買うことができるので、好ましく
思われるでしょう。
しかし、売る側からすれば、むしろ好まれざるものなのです。
というのも、価格が下落することは、1個あたりの販売価格が減ることになりますので、
売上金額が減ることになり、その結果、入ってくるお金が減ることになるからです。
経営者は、会社を維持していかなければなりません。
そのためには、何らかの経費を削っていかなければならなくなります。
大企業であれば、遊休資産を売却したり、余剰人員をリストラすることで経費を
減らすことができます。
しかし、中小企業は、そのような資産も余剰人員もありません。
サービス業は、経費のほとんどを人件費が占めます。
そのため、従業員をリストラすることは、最も経費を削減することができる手段とな
ります。
しかし、それをしてしまうと、残された人たちが、そのリストラされた人の分の仕事を
事をしなければならず、今までの業務の何倍も業務をしなければならなくなります。
その結果、今までしていたサービスが出来なくなり、サービスの質を低下させてしま
うことになります。
サービスを低下させれば、当然、お客さんも減ります。
お客さんが減れば、益々入ってくるお金が減ります。
それでは本末転倒ですよね。
ですから、サービスを低下することは絶対にしてはいけません。
他者にはない何かに特化したり、付加価値の高いものを提供するなど、むしろ
サービスの質を向上させる方に行くようにしていかなければなりません。
現在は、どの経営者も苦しいと思います。
しかし、そうは言っても、この状況を乗り越えていかなければなりません。
私は、あなたがこの苦難を、必ず乗り越えられると信じています。
この厳しい状況をむしろチャンスととらえて、前向きに経営していくことが
求められる時代ではないでしょうか。
それではまた。
ありがとうございました!