おばあちゃんからの手紙
6月15日
朝、ケージをのぞくと、リズムが見えません。
逃げたかな!とおじいちゃん。
死んだんじゃない!とおばあちゃん。
リズム!と呼んで、トントンとケージを叩くと
チップの中から、ひょっこり、大きな目玉がぱちくり。
うるさいなあ、まだ眠いのに!と、またまた
布団にもぐり込みました。
・・・・というわけで、わが家のリズムは元気です。
ちょっと、のんびりや。スローなリズムです。
10月20日
昨夜、午後8時、なんだか、2階から変な音が聞こえてきた。
カラ カラ カラ・・・
急いで上がって電気をつけてみると、何と、あのおとなしいリズムが、勢いよく輪を回しているではありませんか!
声をかけると、ケージの上まで登ってきて大きな目でじっと見ているの。
おじいちゃんが、レタスと豆をあげると、両手でおいしそうに食べて、それから手を差し出すと、すぐに乗ってきて、おーかわいい!と二人で言っていると、いきなり指をチクリと噛んだ。
おじいちゃんが「コラッ!」とどなったので、びっくりしてコソコソ、トイレに入って行き、また、こっちを見ています。おばあちゃんがヒマワリの種をあげると、くるくる両手で皮をむきながら、おいしそうに食べていました。
ではバイバイおやすみ!下りて来たけれど、お寝みどころか、これから、幼稚園の運動会が始まるようです。
おじいちゃんの失敗 -遠い昔の出来事
動物学者のおじいちゃんが学生の頃の話です。海を越えてアメリカから初めて一匹のハムスターが研究室に運ばれてきました。この動物の実験にとりくむことになりました。餌も飼育方法もわかりません。シロネズミと同じ木製の巣箱に入れ餌を与えました。ところが、ある晩箱の壁を食い破って逃げられてしまいました。昼間は眠ってばかりいるので、おとなしい動物だと気をゆるしていたのです。さあ、たいへん。先生に報告する前に捕まえようと、物音がする天井に上り、生け捕りワナを仕掛け、掛かったハムスターが弱らないうちに餌や水を与えるために3版ほど天井裏で夜を過ごしましたが、ハムスターはその後、姿を見せなかったのです。先生に謝りました。先生からは、逃したことよりも、すぐに報告しなかったことについてたいへん叱られたのを覚えています。
メロディーの病気
ハーちゃんからは、メロディーの健康状態について、時々、おじいちゃんに質問がありました。
「体が冷たくなって冬眠してるみたい」・・・「周囲の温度が下がると体温を下げて冬眠状態になるので、ケージ全体か、巣だけでも保温すること」
「手足の怪我抜けて赤い皮膚が出ている」・・・「化膿しないようにアルコールや赤ちゃん用のただれを防ぐ薬を塗ること」「穀物餌の食べすぎやビタミン欠乏による脱毛かもしれないので、毎日餌に新鮮な果物や野菜を加えること」