前田です、

前回に引き続き

★コーチング5大スキル
その3『アクノレッジメント(承認)』★

についてお伝えしていきます。



前回は
「質問のスキル」
についてお伝えしました。


前回の補足TIPSとして
日々、良い質問を思いついたら
メモ帳などに書き留めていき

「どの場面で、どの質問を使おうか?」

と意識を張っておくことで
いざという場面で使えるので
ぜひ参考にされてみてください。




さて、今回は
3つ目のスキル
『アクノレッジメント
(承認のスキル)』
についてお話します。

(ここからは「承認」という
単語で統一します。)




まず、そもそも
なぜ承認必要なのか?

というと、

──────────────
承認をされないと、なかなか
人は行動し続けられない
──────────────

からです。




あなたも、何かしらのことで

「人から認められたい」
と思うことはありませんか?



もちろん、最終的には
悟りを目指している僕でも
まだまだ、そういった
承認欲求はあります(笑)


さて、ここで
考えていただきたいのですが


「人は承認されないと一体
何が起こると思いますか?」







答えは色々とあると思いますが


例えば、
・やる気がなくなったり
・エネルギーが下がったり
・不安になったり

などといった現象が起こり
そして、それが続いてしまうと
行動できなくなったりします。


また、その典型的な例として
イジメの中でも最も卑劣な
『無視』があげられます。


自分を存在しないものとし
空気として扱われると

人はやがて、
「自分には価値がない」
と、思うようになり、
学校、また職場に
行きたくなくなりますよね。


でも、周りの人から

「あなたは欠かせない
大切で存在だよ」

と、自分の存在を認められると、

つまり”承認”されると

やる気も、エネルギーが上がり

自信に満ち溢れて、
前向きに行動できます。



これは、太古の昔から
ムラというコミュニティで
過ごしていくことに
順応してきた、

人間特有の
DNAの中に刻み込まれた
本能なのかもしれません。

それを5つのレベルで表した
『マズローの5段階欲求説』
なんかは、その仮説として
とても有名ですよね。


だからこそ、『承認』を
しっかりと言葉にして
伝えることは
とても大切なんです。



で、今回はそれを
コーチングの”スキル”として
お伝えするのですが


コーチングにおける
アクノレッジメントとは

具体的に言うと



★★★★★★★★★★★★★

相手に現れている違いや変化、 
成長や成果にいち早く気づき、 
それを言語化して 
事実を相手に伝えること 

★★★★★★★★★★★★★

なんですね。


承認は語源としては

~そこにいることに 
気づいていることを示す ~

というふうに言われてますが
もっと、シンプルにすると


★相手の存在を認めること★

この一言につきます。



先ほどもお伝えしましたが
人は、”承認されることで
行動し続けるための
エネルギーが生み出され”ます。


人を「車」に例えると
承認は『ガソリン』ですね。

なので、定期的に
『ガソリンを補給する』
という感覚で捉えていただくと
しっくり来るかと思います。



そして、この承認ですが
4つの種類があります。


==============

◆その1.存在承認
相手の「存在」を
認め、肯定する。 

◆その2.事実承認 
言動、行動をしたという
「事実」を認める

◆その3.変化承認 
過去と現在の
「変化」を認める

◆その4.成果承認 
行動がもたらした、
「結果・成果」を認める

==============



その時々に応じて、4つうちの
1つ、または2つを複合で使ったりして、
承認を伝えていくと効果的です。



では、具体的にどうやって
承認を伝えていくのか?

についてここから更に
詳しくお伝えしてきます。

(ここからが今日の
最大のノウハウです。)



コチラも、
4種類の伝え方があります。


==============

◆1.YOUメッセージ
「あなたは〇〇です」
と、相手を主語で伝える

◆2.Iメッセージ
「私は◯◯と思うよ」
と、私を主語で伝える

◆3.WEメッセージ
「私たちは◯◯です」
と、チームや組織を主語に伝える

◆4.ITメッセージ
「それは◯◯ですね」
と、「事」を主語に伝える。 

==============


以上これらの4つが
承認の伝え方になりますが

全体的な大枠としては
なんとなくつかめましたか?



ここまで、はまだ
ざっくりとした概念的で
やや抽象的な内容でしたので
もう少し具体的にしていきますね。


では1つ、
”変化承認”の例を
挙げてみます。


例えば、久しぶりに会った知人の
雰囲気が変わっていたとします。


その時、
「なんか雰囲気変わりましたね!」

とか、明らかに髪型が変わっていたら
「髪、切ましたか?いい感じですね」


などと相手に伝えると、
ほとんどの場合、相手は

「自分のこと、よく
見てくれてるんだなぁ(^^)」

と、ほとんどの場合は
ストレートに
受け取ってくれるはずです。


こういった具合に、
『変化したこと、事実、成果』
など、自分の『気づき』を

自然な流れの中で相手に対して
あくまでこちらの”主観”として
伝えていくことで、

違和感のない自然な承認になります。



最後に、最大の注意点を
1つお伝えしておくと

承認は
”ムリに褒めること”
ではないということです。


例えば、女性に対して

「そのピアスかわいいですね!」
などと褒めたとき、

実は、相手の女性は内心
”カッコよく見られたいのに”

と思っていたら
逆効果になるからです。

そうではなく、事実承認として

「〇〇さん、ピアスつけてるんですね」
という”事実承認”をすると
自然な承認になるということです。



他にも、承認についての
実例はまだまだたくさんありますが…

ここまででも、かなりの
情報量になってきましたし

今回は一旦、このぐらいに
しておきますね。


承認についての、
極めて大切なポイントや
エッセンスを凝縮して
伝えられたかなと思います。





今回、いろんな承認の方法
いろんな伝え方はありましたが


今日、僕があなたに
1つ”提案”したいことは


なによりも、まずは

自分のことを『認める』

という”自己承認”から、
日々、常に意識をして過ごす事
(ワーク)を実践してみませんか?

ということです。


なぜかというと、
コレは、社会的な洗脳だったり
日本人の文化的な影響も
たくさんあるかと思いますが、

日本人は特に自分のことを
過小評価しがちだからです。。

「私なんてたいしたことないや」


そんなふうに自分を
卑下してしまう人が
多いように感じます。

実際、コーチングを実践する前の
僕自身も自己評価がかなり低く
ネガティブセルフトークも
多かったように思います。



なので、まずは
自分のことを


==============

「なんだかんだ私はよくやっているよ」
「日々、確実に前に進んでるよ」
「間違いなくゴールに向かっている!」

==============


そう言ってしっかりと自身を
もっと認めてあげてほしいんです。

そうすることで
自然と周りの他の人
に対しても無意識に
認められるようになり

承認がにじみ出る生き方に
なっていくんじゃないかな
と、思っています。



今日から、『承認』を
意識して過ごされてみると
どんどん良いことが
起こるんじゃないかな
と思うので


常に、頭の片隅に『承認』の二文字を
置いていてもらえてれば幸いです。



では、今回の「承認」については
以上になります。




そして次回は、

第4のスキル
『提案・リクエスト』
についてお伝えします。

提案とリクエストは

クライアントが
新たなチャレンジをする際に
クライアントの頭の中には

まだ存在していない
新しい情報を

~~~~~~~~~~~~~

コーチが、
『お皿(脳内)の上に並べていく』

そして、

クライアントが、
『好きなものを選ぶ』

~~~~~~~~~~~~~

というもので、
ゴールに向かう上で
重要な判断をする際に

精度を上げていくためには
欠かせないスキルです。


これにより、さらに、
成果の出やすいコーチングが
可能になりますので
次回も楽しみにしていてください。