2019-2020 LOVE SKIシーズン 008 | ALPINE SKIER MAEDA SISTERS 公式ブログ 

ALPINE SKIER MAEDA SISTERS 公式ブログ 

夢にときめけ 明日にきらめけ 目指せ世界一☆

◆俺たちの冬シーズン。
11月末~5月上旬まで。
 
生活の全てにおいて「雪上」だけが優先され、
一般的な生活水準とは大きくかけ離れた
バブリーな金銭感覚。泣笑
 
例えば毎年、楽勝で新車1台買えるだけの
莫大な資金を投入して
雪上ゲレンデで、どれだけ多く滑るか…
 
◆資金面と並行して、絶対に削れないのは
神から一日に
たった24時間しか与えられていない
「時間」。
 
英恋は学業、俺は仕事。
そこを差し引いたプライベートな時間は
全て雪上でのトレーニングに費やされる。
 
◆でも、そんな生き方は
誰かに頼まれたわけでもなく、
強制されたわけでもなく、
ましてや誰かのためではなく、
進むのも、止まるのも、後戻りすることも
全ての選択肢は自分たちでコントロールできる。
 
自分たちが好きで決めたこと。
 
◆一日の仕事を終えて、腹を減らして
厳寒のゲレンデに向かう…
 
ガラス越しの温かいレストランでは
美味しそうな料理に舌鼓を打ち、
黄色い泡の液体を
ガブガブ流し込む
メタボオヤジたちの幸せそうな光景が映る…
 
たったガラス一枚向こうの世界に広がる
ごく当たり前の普通の幸せ…
 
でも、俺の幸せは極寒の世界。
雪の上で最高に綺麗に、光り輝く
特別な時間。
 
こっちの世界に俺の夢はある。
 
 
◆金曜日の夜の今日だって、
例えば酒を飲みに行くとか、
会食に行くとか、
温かい居酒屋で酒を飲み、
気の合う仲間と共に談笑をして
心に溜まったうっぷんを晴らす…。
 
そんな世間一般的なサラリーマンの
普通の幸せ、息抜き、
ごくありきたりな一般的な幸せは、
3歳の理利に俺の夢を託し、
ガチで世界で戦うと決めた日から
俺には絶対に望めなかった…。
 
そんな生活がもう、15年以上続いている。
 
◆午後6時。
腹を減らせて空腹に耐え、
寒さに耐えて、雪上に立つ。
 
なぜだろう…
 
やっぱり最後に行きつく答えは
妥協を許さずに
「勝つために」
 
ただ、それだけしかない。
 
少なくても、後になって
「もっと練習しておけばよかった」
それだけは思いたくない。
 
◆今日だって何気なく過ごした当たり前の時間を
将来、自分が英恋と過ごした時間を振り返ったときに
特別な時間にするために。
 
 
◆俺たちはスキーに取り組む中では最高の環境にいる。
今日のリフト代、英恋400円。
 

 

◆しかも今日の音威富士スキー場は

井上さんのチームピヤシリに合宿に来ている

九州大学生が数人いるだけで

ゲレンデは全面貸し切り状態!

 

やべーだろ。

 

◆午後18:30

気温マイナス8℃。

大きな満月がライトアップされる

最高のロケーション。

 

バリっとしまった

こんな日本一の最高のバーン、

全面滑走貸し切り状態!

 
 
◆ナイター練習で使える時間は90分。
だからこそ、ダラダラせずに、
全力集中でこの90分間に
今日一日の練習の全てをつぎ込む。
 
 
◆最近、英恋がスマホを駆使して
このブログを閲覧して、
過去記事にアップされている
幼い頃の自分の記事を読み返している。笑
 
写真データを見て、
たくさんのアルバムをスマホに保管している。笑
 
過去記事に見る理利との想い出。
 
英恋の嬉しそうな表情を見ていると、
ときに世間の大バッシングを浴びながらも
やっぱり前田シスターズの成長記録を残せて
俺は大正解だって思える。
 

 

◆まだスキーにも乗れない2歳の英恋を

初めてここに連れて来て、正にこの場所。

 

音威富士スキー場に連れて来て、

二日酔いでゲ●を吐きながら、

充血した涙目で英恋にスキーを指導して

「何やってんだ俺?」

って、思うことも、これまでトータルで

100万回くらいあった。

 

 

 

◆4年後の冬。

まちがいなく英恋も俺は、もうここにはいない。

 

俺もたまにスキーを滑りに来るとは思うけど

そんな毎日毎日、滑りには来ない。

 

天気の良い日とか、温かい日とか、

スキーを楽しめる日だけ、

スマホを持って写真をパシャパシャ

撮りながら、雪を楽しむ。

 

そんな日だけを選んで

自由気ままに好きなだけ滑って終了する。

 

時間にも左右されない、自由な時間。

 

◆結果とか成績に左右されない、

脳天気に、スキーを楽しむ、

そんな、お洒落なオッサンでいたい。笑

 

 

◆御洒落で、このナイター照明を全部消して

月明かりだけで滑ってみたいと思った。

 

月に照らされ、雪明りが反射して

キンキンに照らされた最高のゲレンデ。

 

やっぱり、ここは英恋にとって最高のフィールド☆

 

 

◆雪上の 「F1」

その世界を制するために英恋も日々、

雪の上での技術向上を目指し格闘している。

 

アルペンレーサとしては避けて通れない

ポール練習や毎週のレース大会。

 

そこを差し引けば、

もしかしたら今時期は

一番スキーをエンジョイできるし

一番楽しい時期。

 

でも、やっぱり刺激として

レースは重要だし、必要だと思うし。

 

 

◆まるでダンスを踊るイメージで、

もしかしたら雪上のフィギアスケートか?

 

深いターン、浅いターン、

えぐったり、緩めたり、

エッヂを立てたり、寝かしたり、

飛んだり、跳ねたり、ずらしたり、

大きかったり、小さかったり、

内脚だったり、外脚だったり。

色んなターンを組み入れるように相談をした。

 

 
◆こんな最高のスキー場を独占できる英恋は
最高の幸せ者です!
今日も本当に最高の環境で
気持ち良く滑ることができました。
 
明日も雪が降れば日向センターコースパウダー、
良い感じでシバれたら
迷わず、ネップでエンジョイします!
 
大きな玉ねぎの下で
~遥かなる思い~(平成元年度)
 BAKUFU-SLAMP
 
 
☆スキーのある最高の毎日