クリーニング屋に出したら、ボタンが壊れて返ってきた。とか、ボタンが一つなくなってた。
なんていう悲しい経験をしたことははありませんか?


クリーニング屋といえば「きれいに洗う」「きれいに仕上げる」がもちろん仕事なのですが、その前にもっと大事なことがあるんです。


それは「ボタンや装飾品を壊さないこと」。特に最近の女性衣類はオシャレな装飾品が多い。その代表的なのが「ボタン」ですね。ボタン一つでもブランド名が入っていたりと高価なものがあります。だから、壊したりなくしたりしたら大変!


例えば今日お預かりしたダッフルコート。ドライクリーニングで洗うのはさほど難しくありません。でもボタンを見ると特有の形だし、その根本部分は合成皮革で装飾してある。


そのまま洗えば壊れるのは目に見えています。ですからこの場合は、「マジックテープ」でひとつ一つを保護してソフト洗いするのです。


また別のケースでは、金属の芯に布が巻かれている「飾りボタン」もあります。


この場合もそのまま洗えば、巻いた布が剥がれてしまうでしょう。

ですから、プラスチックのボタン専用カバーで全部を保護します。

とにかく、クリーニング屋の「洗う」という作業の前には「衣類の原型を壊さないで守る」という大前提があるのです。それができてからはじめて 

「クリーニングがはじまる!」


なかなかお客様には分からないかもしれませんが地味な努力をしないと「本当のきれい」にはたどり着けません。そのための様々な工夫を柳屋クリーニング店は日々実践しています。