足尾でゴルジュ突破 | 前橋山岳会

前橋山岳会

いつも山と一緒に呼吸していたいから

足尾 三重泉沢

2024/06/15-16

飯島 田井 吉本

 

高崎ではうだるような暑い毎日。泳ぎが多い沢でも耐えられる季節となった。

さてどこに行きましょうか。

足尾でゴルジュ突破でしょう!ってことで今回は三重泉沢に決めました。

6時前に林道ゲートに到着。すでに満車。釣り師の朝は早い。しかし、これだけ車あるのに二日間誰にも会いませんでした。

ザックを背負いいざ出発。涼しい早朝だけど林道のアプローチで汗だく。やっとこ三重泉橋に到着。ここで装備を着けて入渓。しばらくは河原歩き。だんだんゴルジュになって来た。

そして、下部ゴルジュ。最初は胸までつかったりしながら進む。

有名な「ハンマー投げの滝」が目の前に。近くまで行って見てみるが、これは無理でしょう。

ってことでトラロープが見えてる左から巻き始める。しかし、これが結構シビア。ここはかなり怖かった。途中からザイルを張るが上に上に追い上げられる。なかなか抜け口が見つからないため、懸垂で降りることに。斜め懸垂2回でトラバースのトラロープを発見。

なんとかトラバースして次は中間ゴルジュ。

次の核心は滝前の右をヘツッて、滝の左のワイドクラックを登る。ここは田井がトップで突破してザイルを固定してくれた。田井ありがとう。

そして、上部ゴルジュ、ラスボスの八丁暗がり「落とし穴の滝」。水量が少なく左からの飛び込みで簡単に行けそう。ここは俺が手をあげトップで行く。最初は簡単そうに見えたのでちょい飛びで入水したが、頭まですべて水没して簡単に跳ね返された。水をだいぶ飲んでゲホゲホ。こりゃいかんと、次は少し気合を入れなおして水流の先の逆流目指して飛び込む。しばらくもがくが、なんとか滝下に到達。水面から出て立ってから体を入れ替えるのに少し苦労したが、なんとか右足をガバーッと上げて突破。ザックを3個荷揚げして、二人を引き上げてクリア。ここは寒くてずっと震えていた。

ラスボス終わっても、泳ぎで突破したり(飯島さんが泳げることに少し驚き)、

ザイル出して登ったり(ここは飯島さんが担当)、トラバースしたり、

最後のCS5mは左から巻いて沢床に降りる。

そして、しばらく歩くと滝ノ沢が出合う。時間は14時半。ここから河原歩き1時間でニグラ峠の登り口に到着。今日の行動はここで終了。そこには極上のテンバ。

まずはビール冷やして、タープ張って、乾杯しながらまったりして、少し休んだら薪集めて、焚き火宴会の開始。焚き火は田井に任せて俺は鍋を担当、飯島さんは焼き物を担当。酔いも回り、楽しかったゴルジュ突破の話しで盛り上がる。さすがに疲れと寝不足で、飯島さんがタープに去り、田井も去ると、焚き火のそばには俺一人。薪はまだ残っているので、酒飲みながらまったり。至福のひと時。うつらうつらとしていたら、いつもどおり焚き火のそばで寝てました。

翌日は暑くなる前に早く車に到着したい、と4時起きで朝ラー。

5時半には撤収おえて出発。ニグラ峠までは激登り。そこからはトラバース気味に下るが、田井がちゃんとルーファイ。地図も完璧に頭に入っているようで、「尾根越えて沢を少し下って。。。。。」と解説付きで先導してくれる。登山道はあっけなく終わり、暑くなりだした林道を汗だくで歩き、9時過ぎには車に到着。

お疲れさまでした、と固い握手で楽しかったゴルジュの沢は終了。

今回も愉快な仲間と一緒に沢を楽しめました。

さーて、次はどこに行きましょうか!

 

吉本