ようこそ!こっちの世界へ…一ノ倉沢・南稜 | 前橋山岳会

前橋山岳会

いつも山と一緒に呼吸していたいから

2024/04/27

一ノ倉沢烏帽子沢奥壁・南稜(Ⅴ)

吉本 飯島(CL) 田村(よ) 田井 中野

 

GW合宿一発目は、南稜!

今年は残雪が思いのほか残っていました...あらぬところに白い奴が。

 

今回は2チームに分け、

先発組 飯島さん 田井さん 中野

後発組 吉本さん 田村(よ)さん 

でアタックしていきます。

 

 

テールリッジの下部につきました。

雪が緩く、アプローチシューズでもキックステップが容易でした。

 

 

中央稜取付手前より

伏線回収です。

中央稜取付から南稜テラスにかけて雪渓二か所、びちょぬれです。

ロープを出します。

 

落石に何度か殺されかけながら、やっとこさ7時半。登攀開始です。

 

1P目のチムニー

中野、挟まってます。

田井さん曰く、『南稜の核心はここ』というのは過言ではないと

思いました。

谷川の洗礼。濡れともろいホールド..

 

ようこそ、こちらの世界へ

 

その後は、ドピーカン!快適なピッチが続きます。

先発組は田井さん、後発組は田村(よ)さんのオールリード。

後発組は快調で馬の背(6P)で吸収されます。

 

国境稜線側は、雪崩と落石と...春ですね。

 

昼前には、7P全てをたいらげ懸垂下降開始です。

ここで終わらないのが、アルパイン。

こっちの世界です。

 

南稜テラス到着時点で雨、雨、雨

トラバースとテールリッジを下降していきます。

雨のテールリッジは初めての状況で緊張が走ります。

 

ここが今回の山行の核心でした(泣)

日々の基本的な鍛錬が逆境を切り抜けられる。

そんな教訓を残す、下りとなりました。

 

17時、出会到着。ほっとしました。

本来は翌日に中央稜の予定でしたが、岩が乾く目算がないので、撤退です。

 

いろんな要素が詰まった一の倉沢、

もっと通いたくなる場所でした。

より高みへ

 

文 中野

 〜追記〜

 初めての南陵オールリード。

順調に快適に登れていましたが、最終ピッチ最後の核心とやらで

「あっ…。」としか言えない(-_-)

経験する事は、大事です!

田村よ(記)