夏、始まる | 前橋山岳会

前橋山岳会

いつも山と一緒に呼吸していたいから

2017年7月8日 快晴

谷川岳 (巌剛新道からオキノ耳)

茂木の(ひとり)

 

 ここ一か月、尾瀬ヶ原と戦場ヶ原の木道の上しか歩いていません。これはまずいと思い、西黒尾根のトレーニング山行をしました。案の定、つま先と足の引き上げが甘くなり、岩を蹴飛ばしたり かかとを引っ掛けたりと危なっかしい爺となってしまいました。

 沢に雪渓が十分あり、涼しい風が吹き上げてきます。巌剛新道の選択は正解でした。嫌いであった巌剛新道の登りは、花に興味を持ってくると楽しいものに変わりました。まあ・・観察にかこつけて休憩しているのがです・・。

 ヤブデマリ(装飾花大4枚)

尾根に上がると、じりじりと太陽にあぶりだされます。熱くなるとマチガ沢側からの風を受けながら、人間と植物観察をしました。短パンや山スカートの女子が行き交い、夏山の雰囲気です。尾瀬と年齢層が違います。

巌剛新道も尾根も、しつこく顔の周りを飛び回る子虫がいません。よく見ると、アキアカネが飛び回って捕食していました。もう梅雨は明けたのではないかと、ヒソカに思う次第です。

 平が岳とタニウツギとトンボ

 

オゼソウと1年ぶりの再会です。今回は、蛇紋岩地変形植物の観賞が目的の一つでした。尾瀬草と定番の深山薄雪草、さらに上越黄花の駒の爪(花はスミレ)にも、初めて合うことが出来ました。残念なことに、雲居イカリソウには、会えませんでした。

  オゼソウ

 

 トマノ耳から奥之院の各ピークには必ず登山者が休んでいました。このような混雑ぶりを始めてみました。一方、奥之院から烏帽子奥壁を見下ろすと、クライマーの動きがありません。テラスのヘルメットが見えてもよさそうですが・・・

 

下りで、石車に乗って危ない思いをしました。つま先と足の引き上げが、甘くなっています。

今回の山行で、普段のトレーニングメニュー変更を検討する良い機会が得られたと思います。

                          (記:もてぎ)