(左側、2004年以来、犯人はおおむねこんな感じと認知されてきた、あまりにも有名な似顔絵。有名になり過ぎて、もしこれが本人に似てなければ捜査への大きな妨げとなるのではないだろうかと不安に思うこともあったが、結果的に見れば、けっこう似ていたといえるのではないだろうか)
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広島県廿日市市の女子高生殺人事件、いきなり容疑者逮捕とのことでビックリでした。
お宮入りかと思われていた事件が、急転直下、容疑者逮捕(容疑者特定)に至るということがこのところ続いています。
栃木県の旧今市の事件(これは今後の公判に注目ですが)、島根県浜田市の事件、茨城県美浦村の事件、そして今回の広島県廿日市市の事件でしょうか。
廿日市の事件は、容疑者である山口県宇部市の会社員・鹿嶋学(35)が、職場の同僚の尻を蹴るという暴行事件を起こして警察のお世話になり、そこで指紋を採ってみたところ、廿日市事件の現場に残されていたそれと一致したのだとか。
指紋を照合し、それが14年前の有名な未解決事件のそれと一致した時の鑑定者の驚きと興奮たるや、いかばかりだったでしょうか?
こうして一発逮捕があり得ますから、指紋やDNAなど証拠の保全は大切だなと。
今回の事件は13年半で逮捕ですから、時効期間(15年)とは関係なかったですが、それでもこうして証拠さえ保全しておけば一発逮捕がありうる以上、時効廃止の判断はナイスだったと思われます。
同様に指紋ないしDNAが採れている有名な未解決事件としては、葛飾柴又の女子大生放火殺人事件や、世田谷一家殺害事件、名古屋市西区の主婦殺害事件などがあります。
これらの事件についても、急転直下の展開を期待したいところです。