「トナリ」「山本」・・・栃木県芳賀郡市貝町多田羅・身元不明男性殺人死体遺棄事件・その1 | 雑感

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栃木県芳賀郡市貝町身元不明男性殺人死体遺棄事件

(テレビではるろうに剣心のアニメが始まり、その主題歌『そばかす(JUDY AND MARY)』がヒットし、ジャンプの誌面上では剣心が飛天御剣流の奥義・天翔龍閃を会得し、志々雄との対決に向けて山を降り、富山県氷見市では19歳女性二人組が廃ホテルに肝試しに行くと言い残して忽然と消えた----栃木の辺鄙な竹林から、布団袋に押し込まれた身元不明の男性遺体が発見されたのは、ちょうどそんな時期のことだったという。)

 

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 事件概要

 

まずは栃木県警のポスターより、

 

栃木県芳賀郡市貝町身元不明男性殺人死体遺棄事件

 

栃木県警の別の資料では、殺人事件として捜査中、身長約182cm、体重約58kgとある。

 

栃木県芳賀郡市貝町身元不明男性殺人死体遺棄事件

 

遺棄現場となった「栃木県芳賀郡市貝町多田羅の竹やぶ」の大まかな位置は・・・。

(赤ピンの先がそれになります。)

 

栃木県芳賀郡市貝町身元不明男性殺人死体遺棄事件

 

もう少し寄ってみると、

 

栃木県芳賀郡市貝町身元不明男性殺人死体遺棄事件

 

こうして見ると、山中に遺棄するでもなく、微妙な場所に遺棄しているのが見て取れるのではないかと。

さらに接近します。

 

栃木県芳賀郡市貝町身元不明男性殺人死体遺棄事件

 

多田羅駅から遺棄現場竹やぶまでは、その距離850m程度です。

 

以下、関連記事を二つ紹介します。細かい部分を把握していただければと。

 

 下野新聞(2017年5月27日)

栃木県市貝町多田羅の竹やぶで1996年4月、布団袋に入った男性遺体が見つかった事件は未解決のまま21年が経過した。男性の身元は今も特定できておらず捜査は難航しているが、茂木署捜査本部は着衣から、男性が千葉県内に居住していた可能性もあるとみている。

長期化する捜査を打開しようと、27日には着衣を掲載したチラシを市貝、茂木の両町内で配布し、改めて大規模な広報活動を行う。

事件が発覚したのは96年4月21日昼すぎ市貝町多田羅の竹やぶで、帰宅途中の中学生が布団袋に入った男性の遺体を発見した。

男性は年齢40~50歳くらいで、身長約180センチ、体重約60キロと痩せ形。

紺のブレザーに灰色のワイシャツ、ズボン姿だった。

ズボンのタグには「トナリ」「山本」と書かれていた。靴は履いていなかった。

死後1カ月以上とみられ、死因不詳。目立った外傷はなかった。

血液型はO型。

歯槽膿漏(のうろう)が著しかった。

爪からDNA型を特定している。

捜査本部は延べ約8万人の捜査員を投入。身元特定を最優先として家出人の照会、着衣の流通販売ルートなどを調べてきた。2010年に殺人罪の時効が撤廃され、長期未解決重要事件として捜査を続けている。

捜査関係者によると、千葉市(若葉区)や千葉県市原市に「山本」と書かれたタグのズボンを扱ったクリーニング店があることが判明

捜査本部は付近に男性が住んでいた可能性もあるとみているが、裏付けは取れていない。

近年は情報提供が減ってきたため、捜査本部は記憶を喚起して情報を掘り起こそうと、着衣の特徴や製造販売状況の詳細を公開。

紺のブレザーはサイズA7で、東日本を中心とした大型商業施設1社の73店舗で33着が販売された。

灰色のズボンはウエスト79センチで、東日本の3社57店舗に93本の出荷実績があった。

27日には遺体発見現場や市貝、茂木両町で、男性の着衣を掲載したチラシを配布する。

捜査幹部は「身元が分かれば、捜査が大きく進展する可能性がある。どんなささいな情報でも寄せてほしい」と呼び掛けている。

情報提供は茂木署捜査本部(電話)0285(63)0110まで。

 

 千葉日報オンライン(2017年6月15日)

1996年4月、栃木県市貝町の竹林内から身元不明の男性遺体が見つかった未解決の殺人死体遺棄事件で、栃木県警は14日、男性が千葉県内に住んでいた可能性が高いとして千葉県警本部で情報提供を呼び掛ける記者会見を開いた。

発生から約21年。同事件の千葉県内での広報活動は今回が初めてで、栃木県警は事件解決の「ラストチャンス」と期待を寄せている。

栃木県警によると、同年4月21日午後1時20分ごろ部活帰りの男子中学生らが同町多田羅の竹林で布団袋に入った身元不明の男性の遺体を発見

通報を受けた栃木県警は殺人死体遺棄事件と断定し、茂木署(茂木町茂木)に96人態勢の捜査本部を設置した。

これまで延べ約8万人の捜査員を動員したが、男性の身元が分からず、解決にも至っていない。

男性は40~50代ぐらいで、身長約180センチ、体重約60キロの痩せ形。

黒髪で血液型はO型、歯槽膿漏(のうろう)が著しいという。

紺色のブレザーに灰色のワイシャツ、ズボン姿で見つかった。

目立った外傷はなく、布団袋は通報の約1カ月前から目撃情報が寄せられていたという。

男性のズボンのタグには「トナリ 山本」と手書きされており、事件発生当時に栃木県警が関東全域を調査したところ、千葉市若葉区と市原市内のクリーニング店がそれぞれ「うちで書いた」「そのズボンを扱った」などと名乗り出た。

そのことから男性は千葉県内に住んでいたことがあり、栃木県か、もしくは近隣の茨城県などに移住後、事件に巻き込まれた可能性が浮上したという。

同事件は栃木県警で最も古い未解決事件。

同課は「21年が経ち、情報提供者が少なくなる中、おそらくこれが最後のチャンス。身元が判明すれば、事件が動く可能性が高い」と情報提供を呼び掛けている。

栃木県警の捜査員10人は23日午前10時半から約1時間半、クリーニング店のあった千葉市若葉区のJR都賀駅前でチラシを配布し、周囲の聞き込みなども行うという。

情報提供は茂木署捜査本部(電話)0285(63)0110まで。

 

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その他情報:

 

・遺体の腐乱が激しかったため、身元がわかっていない。(TBSニュース)

また、ソースは不明ながらネットには以下の情報あり、

部活帰りの中学生5人が不審な布団袋を発見した時、袋からは異臭がしており、棒でつつくと手が出てきた。

・遺体は腰の部分に打撲があり、前歯が上下とも折れていた

・布団袋は3月下旬から目撃されていた

・遺体が身に着けていた衣服について、上着はオーダーメードではない国産の紺色のダブルのブレザー(サイズはA7)で、ボタンは銅色の金属製。下着など着衣は高級ブランド品だった。

・髪は15センチ程。

・捜査本部が男性の爪のDNA鑑定を依頼したのは、事件から10年を迎えた2006年4月のことだった。

・死体遺棄現場近くには沼があったが、遺体は発見しやすい竹やぶに放置されていた。このことから、警察は犯人について「土地鑑がない人物」との見方をしている

 

栃木県芳賀郡市貝町身元不明男性殺人死体遺棄事件

(多田羅駅から遺棄現場までは850m程度。近くに多田羅沼がある。警察的には、この多田羅沼に遺棄するほうが竹やぶに遺棄するよりは遺体が発見されにくいと思えたらしく、犯人が沼に遺棄していない点からみて、「犯人=このあたりに土地鑑なし」と考えたらしい。)

 

栃木県芳賀郡市貝町身元不明男性殺人死体遺棄事件

(竹やぶを坂の上側---西側---から見た風景。画像奥が多田羅駅の方角。付近には民家あり。竹やぶ前の道路は、現在はセンターラインのある2車線となっている。当時も舗装路ではあったがセンターラインはなく、道幅も画像のそれよりは狭かった。)

 

栃木県芳賀郡市貝町身元不明男性殺人死体遺棄事件

(遺棄現場となった竹やぶ---水色丸のあたり---を、多田羅駅の方角から望んでみる。)