（２００１年３月６日に行方不明になった室蘭市の千田麻未さん、当時１６歳・高１）
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さて前回は２００１年１１月の京都府舞鶴市における高３女子の被害事件について触れてみましたが、同じ年の３月に、北海道室蘭市でも当時１６歳だった高１女子の不可解な行方不明事件が起きており、今回こちらの事件についても取り上げてみたいと思います。
まずは北海道室蘭市の大まかな位置ですが、
この室蘭市で２００１年３月６日（火曜日）の午後に失踪した千田麻未（ちだあさみ）さんは当時１６歳で室蘭栄高校の１年に在籍していました。
室蘭栄高校は市内トップの進学校であり、千田さんはそこでも学年上位の成績だったらしく、ルックスも良かったとのことで、この事件に関するマスコミの報道などを見てみると、そこに出てくる周辺人物らによる千田さん評は、
「可愛い」
「明るい」
「頭がいい」
「人気がある」
この種のものばかりだったと。
https://www.youtube.com/watch?v=ISt7Ra5CnBQ
https://www.youtube.com/watch?v=6tTQJyqh6Js
（スーパーＪチャンネル 室蘭女子高生失踪事件１～２）
https://www.youtube.com/watch?v=vyxP2HmhK5g
（２００１年３月の千田さん失踪当時のニュース映像）
結局上の動画に目を通せば事件についての情報はほぼ網羅できてしまうのですが・・・。
（千田さんと周辺人物による千田さん評）
（千田さんが通っていた北海道立室蘭栄高校）
（当時の教頭によるコメント。「成績上位」「無断で家を出る～帰りが遅くなるというタイプではない」とある）
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さてその千田さんですが、自宅は室蘭市白鳥台１にある某アパートであり、両親と自分、弟の４人家族、室蘭栄高校に通う一方で、白鳥台の自宅近くの大型スーパーに入っているパン屋（この系列の支店）でアルバイトもしていたと。
このパン屋の本店は室蘭市の繁華街にほど近い知利別町（ちりべつちょう）というところにあり、パン屋のオーナーの説明によると、千田さんは高校からの帰りにすぐ寄れるこの本店での勤務を（３月から）希望したため、３月６日（火曜日）---その日は平日ながら高校は入学試験で休み---にコーヒーの煎れ方を習う講習を千田さんに（知利別町の本店で）受けてもらうことになったのだと。
（地図中「パン屋のあったビル」とあるがそこでいう「パン屋」が知利別町の本店のこと。千田さんの自宅とパン屋本店との距離は直線で約６．８１ｋｍ。千田さんにとって本店は高校から自宅方面にバスに乗ってすぐに寄れる場所ではあった）
（当時のパン屋本店の様子。「自家焙煎コーヒー」とある。コーヒーはこの店の売りの一つだったのだろうか）
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そういうわけで３月６日（火曜日）、千田さんはコーヒーの煎れ方の講習を受けるべく、知利別町のパン屋本店に向かうわけですが、
その講習の講師はパン屋のオーナーその人だったらしく（年齢は当時３０代半ば？）、
千田さんは午前１１時３０分ごろにパン屋本店に電話をかけ、電話を受けた女性従業員に
「１時過ぎに行きたいのですが、（その時間帯に）オーナーはいますか？」
と言ったとのこと。
（１時過ぎというのは当然、深夜の１時過ぎではなく、昼の１時過ぎということであって、以下、１時とか１３時とかのランダムな書き方をしていますが、”午後”を省いて単に”１時”と表記している場合でも、深夜の話ではなくすべて日中の話として読み進んでいただければと）
（レポーターに対して「電話が午前中にきて、千田さんの方から、１時すぎに来たいんですけどって言ったんですけど・・・」と答える女性従業員）
この女性従業員が「千田さんが１時過ぎに本店に来たいと言っている」ということをオーナーに伝えたと。（オーナー談）
やや気になるのは、その「伝えた」というのがどういう伝え方だったのか、
例えばその女性従業員が千田さんからの電話を受けたすぐそばにオーナーもいて、女性従業員がオーナーに、
「千田さんから電話です。１時過ぎに来たいらしいのですが、その時間オーナーがおられるかどうかを聞いてますが・・・」
とか言いながら受話器を渡し、その女性従業員の目の前でオーナーが千田さんと電話のやり取りをして、
「了解、じゃあ１時過ぎに待ってるから」
ということになったのか（これだと、いちおう女性従業員---第三者---の目の前で約束の時間が決まった形になるかと）、
あるいは、女性従業員は千田さんとの電話を切ってから電話内容をオーナーに伝え、その後の展開については一切関知しなかったのか、
そのあたりは情報を見つけることができなかったので、よくわかりません。
下の動画の証言からすれば、どうも後者（女性従業員は後の経緯については一切関知せず）っぽくはあるのですが・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=vyxP2HmhK5g
（２分４９秒～「直接千田さんとオーナーさんが連絡とったなんてことはあったんですかね？」とのレポーターの問いに対して「いやウチらにはちょっとそういうことは全然わかんないです」と答える女性従業員）
また普通に考えれば
「１時過ぎに店にオーナーがいるかどうか？」
について、はっきりしたことはオーナー自身にしか答えられないはずであり、
だとすると電話を受けた女性従業員は千田さんに対して、
「あなたが１時過ぎに店に来たいと言っていることをオーナーに伝えておくね。でもその時間に店にいるかどうかはオーナーにしかわからないので、はっきりした時間はオーナーと話し合って決めてね。後でオーナーから電話が行くと思うから、ちゃんと電話に出てね」
みたいな話をしたのではないかと想像されるのですが、
実際にそういう話をしたかどうかの情報も、ネットには出ていないようでした。
（もしそういった展開だった場合は、後でオーナーから直接、千田さんに電話があり、正確な講習の時間を取り決めたということもありかと）。
いずれにしても情報不足で正確なところはよくわかりません。
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ともあれ千田さんはコーヒー講習を受けるべく家を出たのですが、
その時の装いは、
紺色のジーンズにベージュのブレザー、バーバリーのマフラーという、
どこにでもいる女子校生風のファッションであり、
自宅近くのコンビニに立ち寄った後、道南バスの「白鳥台中央」バス停を１２時２５分に出発する「東町ターミナル」行きのバスに乗ったと。
（「東町ターミナル」は千田さんが通っていた室蘭栄高校のド真ん前）
千田さんがバスに乗り込む姿を友人が見ていたらしく、千田さんはバスの後部座席からその友人に手を振ったとのことでした。
（道南バス「白鳥台中央」バス停。千田さんはここからバスに乗り込んだ。千田さんの自宅から「白鳥台中央」バス停までは、その距離約１ｋｍ。バス停あたりにはチャリ置き場も見えませんのでおそらく徒歩で出向いたかと。歩いて１２～１３分程度でしょうか。これにコンビニに寄る時間を入れ、１２時２０～２２分あたりのバス停到着を目指していたとすれば、家を出たのはおそらく１２時ジャストあたりではなかったかと）
２００１年３月６日の天候は・・・
（雨はなかった様子。千田さんが家を出たと思われる正午以降の気温を見てみると、０℃～それより少し下あたりで推移したのが見て取れる）
白鳥台あたりの拡大図は・・・
（青丸のエリアに千田さんの自宅アパートあり。テレ朝の番組『追跡！真実の行方』などでは自宅の場所もモロバレの撮り方なので、当ブログでもアパートの場所を明示しようかと思ったのですが、ご家族はまだそちらに住んでおられるとのことで腰が引けてしまい、中途半端にこの扱いとしました。ストリートビューで見ればすぐわかるので、各自で調べていただければと。）
（再掲。白鳥台とパン屋本店の位置関係はこんな感じ）
（ストリートビューより、知利別町のパン屋本店があったビル<ファウンダースビル、北海道室蘭市知利別町１丁目１−８>。鉄骨３階建、パン屋はこの行方不明事件の後、ほどなくして営業を廃止しているが、ネット情報によると当時このビルの１階部分にパン屋とパン工場があり、一部は吹き抜けの駐車場となっていた<駐車場は画像向かって右下あたりか、この部分は現在も変わらない様子>。２～３階の部分は賃貸アパートであり、各階３室、計６室の賃貸部屋となっている。パン屋の客の出入り口は画像向かって左下だが、画像中央下に出入り口が一つ見える。この部分が当時パン屋従業員の通用口だったのだろうか？ いずれにしても１５年前の３月６日正午ごろ、千田麻未さんはコーヒー講習を受けるべく、このパン屋本店を目指して家を出た。）