遅まきながら2月14日放送のフジテレビ、
『日曜ファミリア ~最強FBI緊急捜査!日本未解決事件完全プロファイル~』
という番組を見ての感想ということで(名古屋主婦の部分は未見)、
これ前に香川のタケノコ掘り女児行方不明事件のことをやったのと同じシリーズで、
日本で起きた事件を検証するにもかかわらず、
FBIであるとかファインドミーであるとかの外国人に主導させる構成で、
この手の番組は外国人を前面に立てたほうが何かと作りやすく、
またFBI~BAUなら視聴率を取りやすくもあるのかなと想像するものの、
できたらそういう人々ではなく、日本の元刑事であるとか
犯罪心理学~行動分析学の専門家に頑張っていただくほうが、
見る側としては、より興味深いものが期待できるのではないかと惜しみつつも、
「TVのチカラ」←(没後10年)亡き後、
この毛色の番組を作ってくれるだけでも有り難いので、
「事件を考察する上で参考になるものが、番組中に一つでもあればそれで良し・・・」
くらいの割り切った気持ちで見てみたのですが、
タケノコ掘りの件を放送した時もなんだかんだ得られるものがあって良かったのですが、
今回のひるがの高原キャンプ場・下村まなみちゃんの件については、
キャンプ場内のジオラマや、
各重要ポイント間の距離なども見ることができ、
よくそこまで踏み込んだなと感心するような、
重要と思われるインタビューもあり、
自分的には、見てよかった、
録画してよかったと思える番組に、
仕上がっていたように思いましたが、どうでしょうか。
一つ気づいたのは、
肝試しのコースの長さやら、
各重要ポイント間の距離、各出来事の発生時刻などが、
2009年の事件発生以来メディアで流布されてきたものと違っているなー・・・
ということで、
このブログでも過去、この件を記事で取り上げてますので、
今回の番組で示された距離や時間をもとに、
追記か何かの形で、再検証してみるべきかな、
とも思ったのですが、
結論としては今でも変わらず、
迷子の可能性が高いという気がしており、
むろん刑事事件の可能性もあるものの、
その可能性を考える場合は、
あのキャンプ場が、場内に点在する各テントサイトに車で自由に乗り入れのできる、
オールフリーの「オートキャンプ場」だということを念頭に置くべきで、
誰か(内部の人間を含めて)
まなみちゃんの失踪地点あたりに車で乗り入れていた者がいなかったかどうかという点についても、
記憶を喚起してみる価値はあるのでは?・・・
という前の記事の内容に、大筋で変更はないので、
各ポイント間の距離の件はともかくとして、
あれはあれのまま、残しておこうかなと。
とにかく驚いたのは、距離がどうとかいう以前に、
「校長は、まなみちゃんが右カーブに姿を消していくのを、見届けていなかった」
「まなみちゃんは、3人の女子から2分(!)程度遅れて校長の前を通過した」
「校長がまなみちゃんを最後に目撃してから、引き返してきた女子らに鉢合わせるまでの時間は、約4分だった」
ということを、
今回、校長自身が証言したということで、
メディアではこれまで、
「校長はまなみちゃんが右カーブに消えていくのを確認した上で、しばらくたってから、まなみちゃんの後を追うように移動を開始した」
「校長の前を通過したとき、まなみちゃんは3人の女子から約20メートル遅れて、一人で歩いていた」
「校長がまなみちゃんを最後に目撃してから、引き返してきた女子らに鉢合わせるまでの時間は、約10分(あるいは”10分足らず”)だった」
となっていたはずで、
今回の校長の証言とは(全く)異なる事実が伝えられており、
なぜ、伝えられる証言にここまでの変遷があるのだろうか、
と、少し怪訝な気はしたのですが、
その他、気になったことの一例をあげると、
これまでは、学校側が施設を通じて警察に通報したのは「午前11時」となっていたはずですが、
今回のフジの番組では、警察が現場に到着したのは「午後12時30分」となっており、
郡上警察署からひるがの高原キャンプ場への道のりは、
グーグルの地図によれば車で約40分程度のようなので(地元の高鷲駐在所からならその半分以下)、
まなみちゃん行方不明のことが警察に通報されたのは
午前11時30分以降だったのではないかと想像され、
一方で今回の校長の説明では、
まなみちゃんの姿が見えないことに気付いたのは「午前8時04分ごろ」とのことで、
そこから11時30分以降に警察に通報するまで「3時間半」かそこらあるようなのですが、
普通、「障害のある身長120センチの小学生」が、
山林に囲まれた散策路の北端あたりで行方不明になった場合、
20~30分も捜索して見つからなければ、教師としては顔色を変え、
「これはヤバい、警察に通報だ」
となるような気もするのですが、
3時間半かそこらも警察への通報を見合わせていたというのは、
どういう事情によったのだろうか、
なにか、失踪時の状況が状況だけに、
責任問題みたいなことを考えてしまって、
なるべく警察に知らせず、
内々で解決しようと、ねばってしまったというか、
そういう、学校にありがちな、よくない面が出てしまったのだろうか、
などと想像したりもしたのですが、
そのあたりも含めて、
謎や疑問点が多々あるので、
この件については、また折を見て触れるとして、
群馬県太田市の横山ゆかりちゃんの件で、
スウェーデンのヨルゲン・グスタフソンさんがいきなり泣き出したので、びっくりしたのですが、
あの人の前に「採石場」ということを言っていた超能力者というのはたぶん、
テレ朝のトリハダスクープに出ていたジョー・パワーだと思うのですが、
このヨルゲンさんもジョー・パワーに負けず劣らず、
けっこう行けそうというか、
犯人の名前がMやIの音を含むであるとか、
(MやIを含む名前 by ヨルゲン・グスタフソン氏)
犯人は過去にも同様の事件を起こしているとか、
今でも栃木~群馬の県境あたりに潜んでいるとか、
あごは長めであるとか、
わりと皆が知っていることばかりを「透視」してはいたのですが、
少なくとも彼の、
「ごめん、間違えた」
みたいな、素直に過ちを認める姿勢は、
仮に仕込みだとしても、
見ていてそう気分の悪いものではないですし、
ああいった形でも世間の注目を集めれば、
事件の風化防止であるとか、
野放しになっている犯人へのプレッシャーにもなるかと思われ、
あれはあれでいいのではないか、
と思うのですが、どうでしょうか。
ともあれ、犯人を逮捕するかどうかは警察の問題であり、
たとえ警察がこのまま腰を上げず、
犯人が野放しのままになるにせよ、
ゆかりちゃんが仮にすでに亡くなっているのだとすれば、
その遺骨を見つけてあげることに意義はあると思われ、
番組としては、例の採石場の地権者の許可を取って、
ゆかりちゃんの捜索を続行する、
とのことなので、
次の放送がいつになるかは知りませんが、
自分としては続編に期待し、
番組の行方を見ていきたいと思います。
