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先週土曜日、いつものように、人間ドックの外来の診察をしていたときのことです。
いつもなら、11時前後になると、最後に行うバリウムの検査が3人くらい残っているという状態です。
ただ、その日は、なぜか、残りの受診者さんが10人もおられました。
長い人では30分以上、バリウム検査の前で待っておられる状況となっていました。
”なにかあったのかな?”と思って、しばらく様子をみていました。
画面で、確認すると40代の女性患者さんAさんのところに”保留”というマークがついていて、検査が止まってしまっていたようでした。
バリウムの検査というのは、正式には上部消化管X線検査といって、造影剤を飲んで、台の上にのって手すりをつかまりながら、くるくる回転するという検査です。
最近は、造影剤も、フレーバーがついていたり、飲む量も減っていますが、発泡剤がきつかったり、検査後の便秘があるということで有名です。
しばらく待っていると、少しずつ待っていた他の受診者さんが検査によばれていました。
”よかった。ちょっとトイレでも行ってこよう”と席をたってトイレにいくと、保健師さんが、受診者さんに話しかけておられました。
その方がトイレから出てこられたあと、
”どうかしましたか?”と聞くと、検査で、どうしてもバリウムが、胃から十二指腸にいかなくて、何回か休憩してトライしたけど吐いてしまった、ということでした。
横になってもらって、血圧を測る保健師さん。
血圧が高すぎてエラーになります。
”今日、体調悪かったですか?”と聞くと
Aさんは”実は朝から頭痛がしていて・・・いつもなら薬を飲めば治るんですけど、治らなくて”といわれました。
つまり、頭痛があって、かるくめまいもしていたのに、せっかく予約したから、と検査をがんばってくださったのですが、途中で嘔吐してしまったのです。
それでも、しばらく休んだあと、Aさんはもう1回検査するといわれました。
ただ
バリウムの検査は、180/110以上の場合は原則中止です。
測定不能ということは、かなり血圧上昇していると思ったので、中止にしたほうがいいと伝えました。
それでも
”レントゲン技師さんにいま、胃からどこまで造影剤がいってるかみてもらいます”という保健師さんの意見もあり、また撮影してもらいました。
造影剤は胃の中から全く動いておらず、私はその場で中止にしました。
Aさんの検査に長時間かかったために、他の受診者さんも待っていることも気になりましたし嘔吐してまで継続するのは危険だからです。
最後の受診者さんが検査が終わられたのは12時でした。
医師は、すべての受診者さんが、無事検査が終了するまで待機していないといけないので確認後、帰宅しました。
そのとき、私の心の中にはすでに、”モヤモヤしたもの”がありました。
続く・・・
