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夫作

オムライスです

認知症予防に料理は有効です

 

先日読んでいた本の中に、ご家族が認知症になっていて、症状がかなり進行してきたので、どうしたらいいかということが書いてありました。

 

色々なサービスを使っても、在宅での生活がどうしても困難になっている場合、医師としては施設入所を進めることが多いです。

 

なぜなら、認知症の御本人も、大切な家族に迷惑をかけていたり、負担になっていることが辛いからです。

 

認知症の方の問題行動といわれるものは、実はちゃんと理由があります。

 

「お風呂にはいりたくない」のは、お風呂の入り方を忘れてしまうからです。

 

認知症が進行すると物忘れだけではなく、失行、失認がおきます。

 

順序立てて行動することができなくなり、道具の使い方がわからなくなり、空間の認識も低下します。

 

すると、お風呂ではさきに身体を濡らすことや、シャンプーは、どっちなのか?何に使うのか?

 

お湯はどっちにひねるとでるのか?

 

右、左と矢印があっても、その印の意味がわからなくなることもあります。

 

わからないことは、人を不安にさせるものです。

 

そして親御さんが出来なくなったことが多くなると、それまでの、父、母を知っている子どもたちは

 

”あんなにしっかりしてたのに、こんなことも分からなくなって・・・”と悲しんだり、がっかりしたりされます。

 

そう思っているだけではなく、本人に、つい直接そう言ってしまうこともあります。

 

ところが

 

老人保健施設や、デイサービスの方は、”認知症になったご本人”が、初対面です。

 

すると、過去と比較することなく、”今のご本人、そのままのご本人” をそっくりそのまま受け入れてくださるのです。

 

そう、先日読んだ本に書いてありました。

 

なるほどーーっと思いました。

 

入所されて、住環境が安定して、その施設が本人にとって安心できる場所になると、認知症の症状がよくなることもあるのです。

 

施設の職員さんにとっては、

 

”最初の時は混乱されていて、いろいろ困った症状があったけど、こんなこともできるようになられた、こんな素敵な趣味があられた”と

 

本人のすばらしいところを、新たに見つけてくださるのです

 

身内だと、どうしても、「過去の親の姿」 に囚われてしまって、悲しくなることもあります。

 

私の祖母も、私の記憶の中では、着物をきちっときて、しゃきっと歩いていて、料理が上手な、素敵なおばあちゃん、でした。

 

1人暮らしが難しくなった祖母を、他県から実家の別宅に引き取ったのですが、急に環境がかわったことや、戦前戦後を暮らした家から離れた影響は大きかったのです。

 

次第に、祖母はよくわからないことを言うようになりました。

 

記憶が混乱し、物取られ妄想が頻繁になり、母や私がお金をとったということになっていました。

 

私は”おばあちゃん、年だもんなあ、仕方ないなあ”くらいの感じでしたが、母はしっかり者の実の母がおかしくなっていく姿を悲しんでいました。

 

また家でよく怒っていました。

 

町内で道に迷うこともあり、施設に入ることになったのですが、数年後には、母も、私の顔も忘れ、”若いお友達がきてくれたわ”と言っていました。

 

それでも、施設の方に恵まれ、祖母はそこでの暮らしを楽しみました。

 

どういう暮らしが、その方にとって一番よいのか?ということは

 

家族だけでなく、ケアマネージャーさんや、訪問看護の看護師さん、主治医、訪問リハビリをしてくださる方、そういった複数の方と話し合うとよいと思います。

 

地域の認知症ステーションの相談員の方などは、プロなので、いろんなケースを知っておられるので、頼ってみられるのもよいと思います。

 

いずれにしても、認知症になっても、ご本人らしさ、を大切にされてほしいと思います。