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虎次郎がいなくなって20日を超えました。
最初は、やみくもに探し、悲嘆に暮れる日々でした。
考えても仕方がないのに、なぜ?がとめどなく浮かびました。
夫は、前に進むため、保護猫カフェに行き、今はまだ早いと言われた事で、猫との暮らしを諦めた様子でした。
私も、心配する対象が増えるのは辛いと思い、また、虎次郎を待ちたい気持ちもありました。
1日仕事の日、夫は職場で1人考えた様でした。
仕事から家に帰ってくるなり
"やっぱり猫と暮らしたい。猫がいないと張り合いがない"
と言いました。
夫が、〜したい、と自分の意見を言うという事は、熟慮の結果だと思いました。
"いいと思うよ。あなたが決めて、この子、とピンとくる子をお迎えしたらいいよ"と伝えました。
数日間、ペットショップのサイトをじっくりみて、夫は、以前から好きと言っていた、ロシアンブルーの男の子を見つけました。
本当は、保護猫を迎えたかったのですが、現時点ではそれは難しいと夫は判断し、ペットショップに行くことにしました。
その子は他県のショップにいて、車で40分くらいの距離でした。
久しぶりに、夫と高速を走りながら、不安な気持ちと、ワクワクと半分くらいでした。
ショップにつくと、笑顔のかわいい素敵な店員さんが、挨拶してくださいました。
夫が会いたかった子は、なぜか、ケースの中にいませんでした。
”ロシアンブルーの男の子をみさせていただきたくてきました。可能ですか?”と聞くと
ちょっと待ってくださいね、、とバックヤードにいかれました。
しばらくすると、なんと、その子は他店からの見学依頼がメールできていて、まさに、移動するところでした。
ギリギリで会えたその子は、生後3ヶ月で、まだ華奢で、そして、左目が結膜炎があり、鼻水がでていました。
”こんな小さな子を、また遠くの店舗につれていくんだ・・状態もよくなさそうなのに”と私がじっとみていると・・・
子猫を抱っこして、なでていた夫が、”この子にします” といいました。
即決でした。
店員さんもちょっと驚いていて
”では、猫風邪が治ったら、ご連絡しますので、しばらくお待ち下さいね”といわれ、予約金を支払って帰宅しました。
その後
夫は、子猫用のケージを注文し、おもちゃを買い、トイレを準備し、人が変わったように動くようになりました。
そして驚いたことに
今までは、私がどれだけ断捨離をしていようと、へ〜すごいね、と言っていただけだったのに・・・
子猫を迎えるために、場所をとっていた一人掛けソファーを買取業者さんに持っていっていただきました。
ついでに、数年前から、なんとかしてほしかった義両親から渡された古い大量の記念コインもすべて、売ってくれました。
古いコイン、お金には、なんとなく良くないものがあるような気がするので、よかったです。
夫は ”新しい命をお迎えするんだから、余分なものは断捨離しておく” といっていました。
子猫用のケージの組み立ては、ものすごく大変で、2人で作業しても3時間で終わらないほどでしたが、夫はがんばりました。
さらに、ワインももう飲まないからワインセラーも処分する、とのことです😊
心から子猫を大切に思っているんだと思い、胸が熱くなりました。
お迎え予定の子猫ちゃんは、今は、投薬されていて、結膜炎は治ってきて食欲もあるそうです。
台風が去ったころには、お迎えにいけるのでは?と2人で話しています。
苦しかった8月。
同時に、2人でたくさん悲しみ、たくさん話し、友達に支えられ、笑えるようになり、強くなりました。
今でも、虎次郎のことを思わない日はありません。
ただ、必死に乗り越えようとしている夫をみて、私も行動しようと思います。
主体的に、自分の直感に従って行動することで、開けていく未来もあると思います。