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桃のコンポートと

パンナコッタ


昨日は病院の待ち時間について、記事にいたしました。

 

医師は外来でどんな仕事をしているかといいますと

 

患者さんの話をきいて、診察をして、採血結果や、頭部MRIやCTなどの画像診断の結果を説明し、診断、治療を組み立てます。

 

採血結果や画像の結果説明は、患者さんの理解がどの程度なのかによって、必要な時間は変わります。

 

最近の患者さんは、ネットなどでよく調べておられるので、詳しく知っておられる方もおられます。

 

とてもありがたいことです。

 

ところが、”腎機能ってなんですか?” ”この頭の写真の、白いところ、脳梗塞っていわれましたけど、症状ないんですけど” と1から説明しないといけない場合があります。

 

すると、想定していたよりも時間が必要となります。

 

ご家族も同席されると、そのご家族にも理解いただきたいので、丁寧な説明が必要となります。

 

私の外来の場合は、パーキンソン病の患者さんが多いため、検査結果の説明はとても多いです。

 

頭部MRI、MIBG心筋シンチ、DATスキャン、脳血流検査および採血結果。

 

そして、診察所見と画像診断から、総合的に考えて、パーキンソン病が疑われるとお伝えします。

 

パーキンソン病=難病で、動けなくなる病気、と思っておられる方が大半なので、難病の中では、治療方法が様々ある病気であること、予後は個人差が大きいことをお伝えします。

 

そうなんですね、と納得される方もおられれば

 

え!でも難病ですよね、治らないんですよね?進行するんですよね?と不安からたくさんの質問をされる方もおられます。

 

初診と、結果説明には20分枠を予約しておりますが、時間が足らないこともあります。

 

そして、患者さんの診察の他に

 

患者さんからの電話相談についてスタッフから相談されたり

 

入院患者さんの急変で、病棟の看護師さんから連絡があったり

 

ERから急な診察依頼があります。

 

また、当日に、他院への紹介状を記載しないといけなくなることがあります。

 

このように、自分の予定通りに、予約通りに外来をすすめたくても、そうはいかないこともあります。

 

大学病院の外来では、高度な判断を必要とされる外来となります。

 

また、大学病院は教育機関であるために、医学部5年生の実習生やら、研修医が自分の外来に勉強のためにつくこともあります。

 

その人たちにもわかるように、教えないといけないという現場です。

 

外来は、いつも戦場のような忙しさと緊迫感がありました。

 

医師は医療現場において、すべて自分が決定しないといけません。

 

若いときは、そのプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、懸命に毎回の仕事を行っていました。

 

今でも、その気持ちはかわらないですが、何千人という患者さんを拝見し、勉強し、場数を踏んできたので、焦ることはありません。

 

ただ、いつも、気を緩めず、眼の前の患者さんと向き合うという気持ちを持っています。

 

診察室の扉の向こうには、このような医師と看護師やMAさんの光景があります。

 

どんな仕事も大変です。

 

飲食店でも、少ない人数で、ホールを回しているのを見かけます。

 

お食事の提供まで時間がかかっても、頼んだ飲み物が来なくても、”大変なんだな”と思います。

 

みんな、それぞれの立場で、がんばっているからこそ、社会は成り立っている。

 

そう思います。