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愛読書

何回も開く本は手元に


以前にご紹介した、ニーチェの本の言葉のご紹介です。

 

  職業がくれる1つの恵み

 

自分の職業に専念することは、余計な事項を考えないようにさせてくれるものだ。


その意味で、職業を持っていることは、1つの大きな恵みとなる。

 

人生や生活上の憂いに襲われたとき、慣れた職業に没頭することによって、現実問題がもたらす圧迫や心配事からそっぽを向いて引きこもることができる。

 

苦しいなら逃げてもかわまないのだ。

 

戦い続けて苦しんだからといって、それに見合うように事情が好転するとは限らない

 

自分の心をいじめすぎてはいけない。

 

自分に与えられた職業に没頭することで心配事から逃げているうちに、きっと何かが変わってくる

  超訳 ニーチェの言葉 より

           (ディスカバーブックス)

 

これは、本当にそうだと思います。

 

先日も書きましたが・・・

 

もし、心配性で、何でも考えすぎる私が、完全に専業主婦で家にいたら・・・

 

あれ?今日は、虎次郎が元気がないような気がするわ、なぜだろう?とか

 

オカメインコがおとなしすぎる、とか、なんだかんだ、観察しては気にしていると思うのです。

 

また

 

母が末期癌とわかり、闘病しているときも、仕事を休まずしていたおかげで、いっときでもそのことを忘れることができました。

 

日常を、大事にできたのです。

 

母が亡くなって、翌週から普通に週3回仕事をしました。

 

家にいたら、母からもらった最後の手紙やLINEを読み返しては、毎日泣いていたでしょう。

 

実際、休みの日は、自室に黙ってひきこもり、何冊も本を借りてきて、”母がいなくなった”という現実から遠ざかろうとしていました。

 

患者さんの診察で、聴診器を持ったとき


”自分が診察した母の胸の音”を思い出して、なみだがあふれることもありました。

 

必死になみだをごまかしながら、受診者さんと会話し、その人のお悩みになんとか答えようと考えたりするうちに

 

母を失った喪失感や、悲しみは次第に癒えていきました。

 

仕事があって、よかった、と思います。

 

私のように、なんでもかんでも、考えすぎる人間には、その悩みから離れて没頭することが大事だと思います。

 

職場には、私のことを心から心配してくれる友達がいることも、救いでした。

 

親友に出会えたのも、仕事をしていたからなので、本当にこの場所に感謝しています。

 

大切な人が、一緒に暮らす動物さんが、この世からいなくなっても・・・

 

人生は続いていきます。

 

ときに、”もう生きるのしんどい。仕事もしんどい。色々辞めたい”と思うのですが、その時に、ニーチェの言葉を思い出します。

 

そして、亡くなる前に母が残した言葉を思い出し、”もう少し生きてみよう”と思うのです。

 

急がなくても死はいつか訪れずれるのですから、自分にできることを無理せずします。

 

そして、今、一緒にいてくれる夫や動物さん、お友達、みんな大事にしていこうと思うのです。