いつもお読みいただきありがとうございます😊
昨日は、日本の専門医制度について、少しですが書かせていただきました。
今日は、日本の医療が、他国に比べていかに素晴らしいか、恵まれているか記事にしたいと思います。
医療は、全国、どんな病院でも、同じレベルで受けられるものではないのですが
日本は、専門医受診のハードルが諸外国に比べてとても低いです。
諸外国では、専門医と、そうでない場合、費用が違います。
専門医の初診で、2万〜6万かかるという世界です。
アメリカでは、なんと、救急車も、有料です。
ある記事によると、アメリカでは虫垂炎で入院した場合
保険がない場合、なんと手術だけで100万円以上もかかるそうです。入院費は別なのです・・・
・・・怖!!
カナダでも、2日間、虫垂炎の手術と入院をすると60万〜150万とのことです。
日本では、高くても30万前後で、しかも生命保険にはいっていればもっと安いです。
専門医の受診については、イギリス、フランスなどでは、かかりつけ医からの紹介で受診する場合は、3割負担です。
ところが、紹介状なしで、専門医受診しようとすると、なんと7割負担で、病院によってその価格も違います。
日本では、紹介状なしで専門医受診も科によっては可能です。
だた、現在は、紹介状なしで、特定機能病院を受診すると、別途費用がかかりますが、それでも欧米にくらべて非常に安いのです。
日本は、非常に医療に恵まれた国ですが、慢性的に、医療財政はひっぱくしています。
今後は、もしかすると、欧米の制度が一部導入されるかもしれません。
救急車については、松阪市が有料化にふみきり、入院が必要ない軽症だった場合は7700円請求されることになっています。
専門医の取得には、昨日記事にしたように、経験年数、症例レポートの提出、膨大な知識を要求される試験があります。
脳神経内科の場合は、書類選考が通って(症例レポート)ようやく、1次の、筆記試験(6時間缶詰・・・)となります。
それに合格すると、2次試験は、診察手技の面接があります。
このように、忙しい合間をぬって苦労して資格をとります。
神経診察は、全身の神経をみないといけないので、他の科よりも大変な時間が必要です。
このことから、10年ほど前に、「初診時の神経所見の総合診察料」が保険請求できることになりました。
それでも、まだ、非常に気軽に、安価な料金で専門医受診ができるのが日本です。
その機会を患者さん側も、十分に活かしていただきたいと思います。
費用も何万もかからず、受診まで数ヶ月まちということも少ないのです。
聞きたいことを、どんどん聞いていただきたいと思います。
患者さんが勉強されることが、医師を育てることにもなると思うのです。
そのことが、「専門医をとったらそれで終わり」という考えの医師の目を覚ますことにもなると思います。