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私は、2年前から、やましたひでこさんの、断捨離塾という講座を受講しています。
1ヶ月に1回、テーマをきめて、断捨離について、やましたさんと、門馬さんが対談方式でお話されるという講座でオンライン受講です。
45分〜50分の講座なので、いつもジムで運動しながら、聞いています。
今月のテーマは 「実家じまいの断捨離」でした。
実家、つまり、この場合、一緒に住んでいるパターンと、親が別に暮らしているパターンがあると思います。
一緒に暮らしている場合は、親が溜め込むタイプで、居住空間が台無しになっている場合、親との戦闘は避けられない、ということでした。
私も母がまだ生きていたとき、”ちょっとこの家、ものが多すぎん?” と帰省するたびに言ってました。
母が、”これ、可愛いから持ってかえりなさい。これも、いいものだからあげるから” というのを半ばキレながら断っていました。
今思うと
”母の想いを快く受け取って、その上で、寄付したりすればよかったな”とも思います。
私が、”物はもういらないって”というと、母は悲しそうな顔をしていました。
そのとき
”お母さんの気持ちは嬉しいし、物も受け取りたいけど、私は自分が本当に好きなものを空間にあっただけ置きたいんだよ”
と優しく、丁寧に伝えられていたらと思いました。
当時は、まだ断捨離を知らず、ただ、漫然と、”実家は物が多すぎて、窮屈だ。だから減らしてほしい” としか思っていなかったのです。
物には、その持ち主のたくさんの想いがはりついています。
娘からみたら、なんでこんな物をとってるんだ?と思ってしまうような物でも、親には親の気持ちがあるのです。
今回の講座の中で、やましたさんは、”実家の断捨離をする前に、まず、自分の家はどうなんだ?と考えて” と言われていました。
離れて別に暮らしている親が
”私はこのままでいいの。快適なの”
と言っている場合、それを無理して、片付けろ、物を減らせ、断捨離しろ、というのは違うと。
ほっといたらいいんじゃない?と
自分自身が、自分の家をまず快適に、楽しく断捨離していたら、その想いは親にも伝わると。
なるほど、と納得でした。
ただ、介護が必要とか、病気になって不自由になった親の場合は、家の安全のために、強行突破の断捨離が必要な場合があります。
私は、母が亡くなったあと、父が一人で暮らしやすいように、明らかにいらないものは、どんどん処分して、欲しい人にあげていきました。
その後は、父の物を断捨離することになったのですが
その時はじめて
”父はおしゃれが好きで洋服を大切にしている”
ということを知りました。
父と一緒に、タンスから、全部の洋服をだしました。
”いい生地の服だね”
”お父さんに似合いそうだわ”
”このデザイン、色違いで持ってるね。特にこれ好きなんだね” といいながら、楽しく作業しました。
父は、スーツは2点だけ残し、ほとんどのスーツを寄付することにしました。
これからの人生でスーツをきることは冠婚葬祭くらいだということがわかったからです。
そして、旅行にいくときや、お友達とランチするときに、着られる本当に好きな服だけ残したのです。
物とさよならすることは、誰にとっても心が痛むことです。
乱暴に親に命令したり、勝手に判断するのではなく、まず会話が大事だと思います。
どんな思いで、その物をとりおいているのか?
親は何が好きなのか?
何に価値をおいているのか?
今後どう暮らしたいのか?
これを話し合って、その暮らしにあった量に減らしていこう、そういう会話が私と父はできました。
断捨離に正解も、完成もないのですが、断捨離塾で学んだことを活かしながら、これからも取り組みたいと思います。