いつもお読みいただきありがとうございます😊
当院が、先日、大規模な施設のオープンをしました。
大々的に宣伝しており、お祝いのために県からも知事やら、偉い人が病院にたくさん来られたそうです。
そんなことはどうでもいいのですが。
毎回気になるのが、”大量に送られてくる、ものすごく立派な胡蝶蘭の数々”です。
あれ、どうにかならないかなと思うのです。
胡蝶蘭を育てたことがある方ならおわかりになると思うのですが、あのサイズの胡蝶蘭に育てようと思うと数年がかりでお世話が必要なのです。
ところが
病院に送られた胡蝶蘭のお世話をされているのを見たことがありません。
いつも、かわいそうな胡蝶蘭は、花がしおれ、落ち、枝や葉の色が黄色くなり、ゴミ置き場におかれるのです。
胡蝶蘭たちは、一ヶ月かそこらで、生き物なのに、ゴミとなるのです。
それをみるたびに、いつも、いつも心が傷んでいました。
お世話の仕方もしらない方ばかりで、いつまでたってもあの豪華な包装紙はとらない、ただ水をやっているだけ。
そもそも、あの包装紙の下には、水を受ける鉢皿もない。
よって、ビニール内に水が溜まり虫がわくことも。
また、ビニールで囲った鉢は通気性が悪いです。
また、あの豪華な垂れ下がる枝の下はだいたい2〜3個の小さな鉢がなかに押し込まれているのです。
日光と、風が植物には必要なのに、LEDライトの下、空調の近くにおかれ、枯れていきます。
病院なのに、生き物をそんなに粗末に扱っていいのか??と思っていました。
蘭は、けなげに、根をのばし、葉をひろげ、生きようとしていました。
なので、人間ドックの受付にいた子だけですが、スタッフの方に、許可をもらって、昨日、家につれてかえりました。
花はまだ充分きれいだったので、切って花瓶に飾ります。
そして、ぎゅうぎゅうになっている根が呼吸できるように、ビニールポットから出して、根のチェックをしました。
幸い、被害が小さかったので、少し手入れして、素焼きの鉢に移しました。
「ふ〜〜いい気持ち!」と蘭が言っているようでした。
明日は、バークチップの間をうめるように、水苔をかってきて、しばらくは水をやらずに様子みようと思います。
病院のスタッフは、みんな、自分の持ち場のことで手一杯です。
清掃業者の方は、お掃除以外できないので、お花が好きな人がいても、勝手にお世話はできません。
でも、このように、まだ元気で、生きようとしている植物を、なんのお世話もせず、捨てるのは、あまりに心が貧しいことだと思います。
お手入れができないなら、プリザーブドフラワーにすればいいのに、と思うのですが、胡蝶蘭を販売する花屋さんの商売に影響があるのでしょう。
持ってこられた花屋さんが、置いたあとの、蘭の手入れ方法とか教えてくれたらいいのに、と思いながら、自分にできることをしようと思っています。
来週は、外来においてある胡蝶蘭をもらえるか、聞いてみよう、そう思っています。
病院は生と死が入り乱れる場所です。
そこにある植物が元気ないようではいけないと思います。