いつもお読みいただきありがとうございます😊
サプリメントの記事から、貧血について、記事にしたいと考えておりましたので書いていこうと思います。
まず貧血とは・・・
赤血球に含まれる、ヘモグロビン(検査ではHbと記載されています)が低下しているために、酸素運搬が低下している状態
をいいます。
一般的に、(年齢によって本当は異なる)以下の数値が貧血といわれます
ヘモグロビン値が成人男性で13g/dL未満、成人女性で12g/dL未満の場合、貧血と診断されます。
鉄欠乏性貧血が貧血全体の70%を占めており、原因は男性女性で異なりますが、
①鉄の摂取不足
②鉄の吸収障害
③鉄の消費の増加
が考えられます。
過激な運動、ダイエットをされている場合、子宮筋腫などで月経が多く失血が多い場合、慢性炎症といって悪性腫瘍や、膠原病関連疾患がある場合も貧血になります。
必要な血液検査は単にHbだけ測定すればよいわけではなく
貯蔵鉄、TIBC(鉄を運搬する蛋白)、血清鉄が必要です。
イメージとしては、貯蔵鉄(フェリチン)は銀行の口座にある貯金で、血清鉄は血液中の鉄の量なのでATMから引き出した、お金ということになります。
なので、いくらお財布(血清鉄)にお金があっても、貯金(フェリチン)が底をついていると、すぐに金欠になる、ということです。
なので、鉄欠乏性貧血の評価には
①ヘモグロビン(Hb)
②フェリチン
③血清鉄
④TIBC
が必要となります。
この項目すべてをちゃんと評価し、そして貧血の原因をちゃんと治療してはじめて、”鉄欠乏性貧血の治療を行っている”といえます。
Hbの数値が女性で12g/dL程度あれば、あとは鉄の維持が必要になります。
フェリチン(貯蔵鉄)が充分にあれば、サプリメントや薬剤で、女性で月経がある場合は鉄を1日あたり、11mg補充すればよいです。
この数値を目安に、市販薬などのパッケージで、鉄が1粒あたり、何mg含まれているか?を確認して、摂取されるとよいと思います。
ただ、貧血には、鉄欠乏の他に、萎縮性胃炎、ビタミンB12欠乏、骨髄腫瘍、葉酸、亜鉛の欠乏など複数あります。
主治医の先生から、鉄欠乏性貧血だね、と言われたら
検査結果を持ち帰られて、上に記載した①〜④の項目が調べられているか、ご自身でチェックされてみてください。
もし、ちゃんと検査されていなければ、追加で採血していただくこと、そして”本当に鉄欠乏性貧血ですか?”という問いも必要かと思います。
なにかのご参考になりましたら幸いです😊
また、今日、記事の写真にしている、”病気がみえる”という本は、医学生、看護学生などの医療系の学生むけに書かれている本ですが、とってもわかりやすいので、おすすめです。
私も自分の科以外の復習に、いまでもときどき読む参考書です。
イラストが多く、よくまとまっていて、面白い本なので、人体に興味がある方はぜひ手にとってみてください。
私の住むまちの図書館には、医学書コーナーにおいてあるほどの人気本ですので、読みやすいと思います