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以前の記事にも書いておりますが、夫は、両親から小さい頃から
「医者になって、えらくなって、お父さんが乗っ取られた病院をとりもどせ」と言われて育ちました。
自分に能力がなかったこと、甘かったために、実兄に病院の実権を握られたわけですが、被害者意識の塊の義父はいつまでもその話をします。
義母も、いまだに、同じことをいっています。
また義母は、酒に酔うと、”私は芸術大学にはいってピアノの先生になったの！！医学部より、難しいのよ！”といいます。
私はどんな職業の人もすばらしいと思っています。
そもそも、仕事も暮らしぶりも人と比較するものではないと思うのですが、義母はそういう人なんだなと思います。
このように、義両親は、７０代になってもずっと、過去にしばられているようです。
夫は、うつ病になったとき、”なぜ自分は自分の好きなように生きられないのか”を徹底的に考えました。
僕は、医者にはなりたくなかった。
僕は理系が好きだったから理工学部にいって研究したいと親には言った。
親は”そんなとこ入ってどうすんだ？”と話も聞いてくれなかった。
大学で昇進しろといわれたから、医局からのむちゃくちゃな仕事も我慢した。
結果、うつ病になった！！
最初、夫は、”全部、毒親のせいだ！！あいつらが、僕を洗脳したんだ”と、親を激しく恨んでいました。
親が自分を支配したから、自分の人生は台無しになった！！と
私は、当時から、”それはある意味真実だけど、自分が思考停止して、親のいいなりになっていたのも原因では？”と思っていました。
私は結婚当初から、”あなたの親の独善的な考えと、あなたへの支配はおかしいと思うよ”と言っていました。
でも、夫は、”育ててくれた、親のことをそんな風に言うなんて失礼だ”といっていました。
それ以来、私は義両親について、なにも言わないと決めました。
結果、夫は、自分を見失い、生きる意味もわからなくなり、深い暗闇に落ちました。
うつ病の休職期間から、昨年、病院を退職するまでの間に、夫は変わりました。
”親はひどい親だったけど、自分も自分の人生を選ぶ努力をしなかった争いが嫌で、全部避けてきた結果、こうなった。
だから自分も悪い” と
それ以来、何か問題がおきても、親のせいにしなくなりました。
世の中には、何歳になっても、”今の自分がこうなのは、親のせいだ”という人がいます。
親が教えてくれなかったから〜できない
親が毒親だったから〜できない
過去は変えられません。
過去を含めて今の自分ですので、受け入れて、未来を創造しないといけないと思うのです。
最初から、メンタルが強くて、ぶれない人なんていないのです。
１つ１つ、自分で選択をして、自分でその結果に責任をとって、自信がついてくると思います。
どんな結果になっても、自分が選んだ選択を大切にすればいいと思うのです。
逃げて、誰かのせいにしている限り、本当の自分を生きることはできない。
そう思います
