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今現在、一人暮らしの方は、ご自分の家の管理から、家事、ゴミ出し、買い物などすべてご自身でされていると思います。
ときには、家事代行サービスを利用されることもあると思いますが、基本、一人で何でもされていると思います。
私も一人暮らしのときは自分のことは自分でやっていたわけですし、夫もそのはずです。
ところが、2人で暮らすようになると、なぜだか、”なんで自分ばかり家のことをしてるんだ、相手はなんでやってくれないんだ!?”と思ってしまうのが不思議なところです😂
私の父は、今一人暮らしです。
母が7年前に亡くなり、突然、一人暮らしになりました。
半年間の癌の闘病のすえに、家族全員に看取られた母は幸せだったと思います。
母は父のことが大好きだったので、その父が、仕事がない日は看病してくれたり病院に泊まってくれたことをとても感謝していました。
ただ、残された父は、母が亡くなってしばらくは、なにもやる気がおきず、仕方なく食べ、必死で相続などの行政手続きをしていました。
私は父のことが心配になり、”これ、おいしから食べてみて” と簡単に調理できる冷凍食品のお魚(レンジで温めるだけのがありました)を送ってみたりしていました。
ときどきは帰って、一緒に母のものを片付けたり、ご飯を作って食べたりしました。
そんなとき、父は、”おいしいかとか、そんなこと考えている余裕はないんだ。とにかく栄養と思って無理に食べている”と言っていました
なんだか悲しかったです。
でもきっと、父は学生以来の、慣れない1人暮らしで精一杯だったのだと思いました。
そんな父ですが、母が亡くなってしばらくすると私の住む町に数ヶ月おきに遊びに来るようになりました。
また、一緒に旅行して、いい旅館に泊まり、2日間まるまるなにもしなくていい時間ができるようになると明るくなってきました。
”ご飯の心配しなくていいのはありがたいなあ”と言っていました。
その後・・・
今では、生協のパンフレットをみて美味しそうなものを注文したり、ネットでお取り寄せしたりしています。
日曜日には、お米をたくさん炊飯器でたいて、1回分ずつ、ラップで包んで冷凍しています。
月に2回くらいは外食するようですが、それ以外は毎日自炊です。
工夫してバランスよく食事を食べているのがLINEの写真からもわかります。
同じように、先日、外来でも奥様に先立たれて10年になるという方がおられました。
その方も、最初はなにをどうしていいかわからなかったけど、料理教室にいったり、YouTubeで勉強していまではなんでもやります!とおっしゃっていました。
1人暮らしになっても元気な方は
柔軟な考えを持ち、自分でできることは、なんでも自分でするという気持ちでいます。
好奇心があり、年齢を言い訳にしません。
そして、日々を楽しんでおられます。
でも、無理はしません。人に頼んだほうがよいことはお願いしています。
散歩も健康のため、と雨の日も傘をさして7000〜10,000歩あるいておられます。
そのおかげで、夜もぐっすり眠っているそうです。
何歳になっても、好奇心を失わず、旅をしたり、おいしいものを食べたり。
そんな暮らしをされている方は、とても元気で、周りに笑顔と幸せをくださいます。
父や、諸先輩方の生き方を今から学ぶことは、いざ自分が1人になったときの支えになると思います。