いつもお読みいただきありがとうございます😊
この2〜3年ですが、人間ドックの外来をしていて気がつくことがあります。
それは、”みなさん、深呼吸ができていない” ということです。
私も仕事をしていたり集中しているときは、呼吸が浅く、下手をすると止めている?ということもあります。
そういうときは、鼻から息をすってお腹を凹ませて吐き切る、ということを意識的に数分間行います。
すると、気持ちがふっとゆるむことがあります。
人間ドックの診察では、前では心臓の音をきき、後ろでは、肺の音を聴診します。
胸部前面のときは心臓の音をきくので静かに呼吸していただきます。
ちなみに、このとき、話しかけられる方がおられますが、聴診器は高性能な耳栓みたいになっているので、何をいわれているか全くわからないばかりか、大事な心臓の音が聞こえないです
背面のとき、”深呼吸を繰り返してください”とお願いするのですが、”え・・・本当に呼吸されてます??”というくらい、全然聞こえないときがあります。
何回か”大きく息を吸って〜〜吐いてください!”とお願いして、ようやく、なんとか聞こえるレベルです。
警察官や、おそらくジムに通っておられる方などは、すごくいい深呼吸をされます。
ヨガ、水泳、ランニングをされている方は、呼吸がすごくいいです。
胸郭や腹部の動かし方が良いのだと思います。
ところが、猫背、巻き肩、首が前に出ている方ほど、深呼吸ができません。
さらに、問診票を確認すると、頭痛、と書いてあります。
そんなとき、私は診察室で、簡易のストレッチ指導と、マッサージをします。(握力がすごいあるので、マッサージ感動されます😂)
胸を開くストレッチをし、肩を下げ、正しい姿勢をしてもらって、もう一度深呼吸していただくと・・・
”あれ??手先が暖かくなりました!肩も呼吸も楽です〜〜”と男女ともにおっしゃいます。
よく、”自律神経を整えましょう”と言われますが、自律神経は、脈拍、呼吸、体温、発汗、腸管の動きなど、私達が意識してどうこうできる神経ではないのです。
ただ、呼吸、だけは、意識的にもできます😊
これを利用して、ぜひ、自律神経を整えてください。
現代の生活は、緊張を強いられることが多いです。
SNS,ニュースなどで他人の行動や事件が嫌でも目や耳に入ってきます。
結果、いつも交感神経優位になってしまっています。
意識的に、呼吸をして胸をひらき、お腹をぐ〜〜っと凹ませて、大きく息を吸ったりはいたりしていただくと、不思議と筋肉も緩みます。
ヨガでも、弓道などの武道でも、まずは、呼吸です。
私は、大学時代、弓道部だったのですが、そのとき、呼吸と丹田に力をいれる体幹の筋トレをしていて、そのせいか、いまでも体幹の筋力はかなりあります。
せっかく、自分で調整できる神経があるので、活用なさってくださいね