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人間ドックの外来や、普段の会話でよく相談されるのが、”まぶたの下や口の周りがぴくぴくする”というものです。
ピクピクしたり、波打つように、筋肉が勝手に動いてしまうことで起きます。
眼瞼けいれんや、顔面けいれんの原因は、様々あります。
眼瞼のけいれんは眼輪筋という筋肉のミオキミアという状態で、顔面神経支配です。
原因としては
①ストレス
②疲労
③睡眠不足
④不安
といわれていますが、血管が顔面神経を圧迫していることがあります。
顔面神経は、脳の、脳幹という部分から枝を出しています。
その付近に、後下小脳動脈、前下小脳動脈があり、顔面神経を圧迫してけいれんを起こしていることがあります。
なので、顔面けいれんの方は、頭部MRIを施行するのですが、通常のパターンでのMRIでは発見できないこともあります。
一般の方は、”MRIをとればだいたいのことはわかる”と思われている方も多いのですが、そうではありません。
スライス幅、というのがあり、撮影するとき、何ミリスライスで輪切りにするか(専門用語で軸位断といいます)は、検査をオーダーする先生が、どの部分をみてほしいかを依頼文にかかないといけないのです。
このスライス幅を決めるのは、放射線技師さんなのですが、”顔面けいれんの方なので、脳幹付近を詳細にお願いします”と書いていないと、通常パターンでとられることがあります。
通常のスライスパターンでとると、病変がある部位は、切られた断面と、断面の間にあった、ということになってしまいます。
またMRIには、T2、T1、FLAIR,DWIといった画像も複数あり、それぞれの撮り方で、何を中心にみるか、異なるのです。
稀なケースですが、顔面の感覚が左右で違う、顔がぴくつくという30代女性の頭部MRIを行ったところ、脳幹部に脱髄が見つかり、他の部位にも病変があったため、多発性硬化症と診断し治療を行ったこともあります。
眼輪筋(まぶたの周囲)の痙攣から、口周囲まで、痙攣が拡大してこられていたら、MRI(脳幹部周囲含めた)を撮影していただいてください。
血管が顔面神経を圧迫していることがわかった場合、症状が強いときは、脳神経外科で手術をしていただくことになります。
症状が軽度の場合は、抗てんかん薬で改善がみこめることがありますので、脳神経外科か脳神経内科医にご相談ください。この他にボトックス注射を行うこともできます。
過剰なストレスや不安、イライラは神経にとっては良くない影響がありますので、あわせて解消される方法もご検討ください。
この記事が、何かのご参考になれば、幸いです😊

