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先日の46歳女性のその後のことです。
人間ドック側としては、すぐさま診察検査をしてほしいと伝えたのですが、”8月まで予約がいっぱい”という理由で、翌週の月曜日も呼吸器内科では診察してもらえませんでした。
人間ドックの施設長は、卑怯者のセクハラ義父なので、案の定”俺はしらん。課長が交渉しろ”と看護師に難しい交渉を押し付けました。
ほんと、義父、最低です。今にはじまったことではないですが。
義父から、”もう疲れたから、俺が今入っている枠も外来やってくれ”といわれて、私が義父の診療日も入っていて、実質何も仕事していないんだから、責任者としての仕事くらいしろて!!!と思います。
その後、病院長のところへ、課長が報告にいくと、ようやく義父が呼吸器内科の医者に診察するように言うべきだということになりました。
そんなこと、誰でもわかる話です。
というか、アホみたいに責任のなすりつけあいしてないで、患者さんの気持ちになって、一刻も早く受診できるよう手配すべきなんです。
義父が命令したことで、”予約がいっぱい”といっていたくせに、翌日には呼吸器内科受診ができました。
結果
やはり、肺癌でした。
気管支の一部を腫瘍が閉塞していて、その先が無気肺(肺がつぶれてしまうこと)になっていて、それが、レントゲンで巨大な白い影になっていたのでした。
実際の腫瘍のサイズは6センチもありませんでしたが、同じ週に、全身の転移検索のためPETが予定されました。
その結果はまだわからないです。造影の頭部MRIは今日予定されています。転移がなく、そして治療に早く入れるようにと思います。
患者さんのご主人からは、受診までの間、人間ドックの受付へ何度も電話がありました。
奥さんには内緒で心配で心配で電話されてきたのでした。課長さんが対応されました。
なぜ、もっと、受診者さんや患者さんの気持ちにならない?
想像力がない?
予約がいっぱいでも、急ぎでみてほしいとこちらは訴えているのに、なぜ断る?
で、偉い人から命令されたら、翌日みるんだ?
いろいろな疑問と怒りが湧きます。
本当にこの病院という組織というのは、上層部が腐っていると、病院全体がおかしくなります。
現場のスタッフはみんなそれぞれがんばっています。
今回の件で、課長さん(もとは看護師長でしたが、病院内のもめごとのせいで課長さんになっています)は、あちこちの部署に、受診者さんのために頭をさげ、怒られ、責められ話しあいも増え、大変でした。
ほとほと、この大病院という組織が嫌になります。
私は病院には所属していないので、嫌ならいつでも辞められます。
でも、通ってきてくださっている脳神経内科の患者さんや、”今日、人間ドック受けに来てよかったです”と笑顔でいってくださる受診者さんを想うと、それはできません。
今日も、人間ドックの仕事です。
心を込め、集中し、感覚を研ぎ澄まして、目の前の受診者さんに向き合いたいと思います。
自分は、自分にしかできないこと、自分がすべきことに集中します。
そして、大変な1週間を過ごした、課長さんを心から労いたいと思います。