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数年前、私が脳神経内科学会の総会で発表を終えて、ホッとしていたところ、背の高い女性に話しかけられました。

 

〇〇さんだよね??って笑顔で言われるその人は・・・

 

なんと小学校から高校までずっと同級生だったSちゃんでした!!

 

Sちゃんは小学校のときから成績はいつも1番でした。仲良くなったのは、Sさんがなぜだからわからないですが、クラスでいじめられていて、寂しそうにしていたことがきっかけでした。

 

私は、当時からそういういじめとか、誰々は変な子だとか、そういうことを全く気にせず、なんでも自分の感覚感性で判断する子供でした。誰かが悪口をいっていても”ふ〜ん、でも私その人のこと知らないし”というような子で、自分もクラスで浮いてました🤣

 

なので、Sちゃんのことも”頭が良くてバスケができる、背が高い女の子”というくらいの認識でした。

 

当時は子供が多かったので小学校のクラスも4組まであり、Sちゃんとは5年生で同じクラスになりました。

 

遠足でお弁当を食べるとき、Sちゃんから”一緒に食べていい?”と聞かれたので、もちろん!って言って一緒に食べました。

 

周りのみんなはす〜っと消えていきました。それがかえってよかったです💓

 

Sちゃんは、話てみるととっても素敵な子で、面白くて物知りで、風の谷のナウシカとかの掲載されていたアニメージュを毎月読んでいるって話でした。

 

その後とても仲良くなった私は、Sちゃんの家に遊びにいきました。当時母からはお友達の家にいってはいけない!と言われていたので、内緒で、です。

 



Sちゃんのお母さんは専業主婦で、おいしい手作りクッキーを焼いてくれました。外国のお家みたいな可愛いお家でした。(とっても憧れました)

 

私の母は猛烈に忙しいのでそんな経験がなかったです。

 

Sちゃんの部屋は、とても綺麗に整頓されていて、机の上もすごく綺麗でした。本棚には教科書と、自由自在という参考書だけありました。

 

Sちゃんはお母さんが目が不自由だったので、お手伝いをするので、塾はいかず、自宅で予習復習をその本でしていると話ていました。それで毎回100点近い点を全科目で取れるのです。頭の構造が違うと思いました。

 

授業のときに、Sちゃんを見ていると、すごく集中してノートをとり、ときどき何かいいながら考えて、授業のあと、先生に質問にいっていました。

 

そのSちゃんと仲良くなってから、私も刺激をうけて、勉強するようになりお互い、中学受験をして、その後同じ高校へ入りました。

 

Sちゃんは高校でもずっと理系のトップクラスでした。現役で東京大学の理科2類に合格しました。

 

私は高校時代は暗黒時代だったのでSちゃんとは話すこともなく、浪人生活になりました。

 

それから15年も経って、学会で偶然再開したのです。

 

東大に入ったときは、獣医さんになるつもりだったのが、やはり人間のお医者さんになろうと思って、国立大学の編入試験を受け合格し、医師になり、私と同じ脳神経内科になって、学会で私の名前を見つけてくれて声をかけてくれたのでした。(さらっと書きましたが、東大卒業して国立医学部に編入はすごいことです!!)

 

彼女は本当になんでも集中して、頑張る人で、素直で明るく、独特のセンスの人です。

穏やかなご主人(脱サラして喫茶店を開業🤗)と結婚し、今は子育てしていると話してました。

 

”〇〇さんは、小学校のときから仲良くしてくれていて、嬉しかった。学会で発表する姿をみていたら、かわってなくて、安心して声をかけたよ”と話してくれました。

 

小学生のとき、彼女にどうやったらそんなに、勉強ができるのと聞いたら、”1冊の本、参考書をこれと決めたら何回も読むことと、テスト問題をたくさん解いて、自分が苦手なところを見つけておくことかな” と教えてくれていました。

 

当時の私たちの将来の夢は ”ナウシカになる!”でした🤣

 

彼女と仲良くなったことで、ぼんやりして、勉強もせず、だらだらしていた小学時代の私は覚醒し、無理といわれた中学受験も合格し今こうして医師として生活しています。

 

人との出会いはとっても貴重で、彼女のような清らかで高いレベルの魂の人と仲良くできることはとても嬉しいことです。

 

どんな噂があろうと、人からどう言われようと、今後も自分の目で、心で人とは向き合いたいと思います。