英、仏、蘭、西、日 5か国の日本人助産師、ドゥーラ、などなど、出産育児に関わる仕事をしている24人が集まるこの会が、8月から始動しました。
私がイギリスに住んでいるときに始まり、少しずつ大きくなっています。
...
月に1回勉強会を開いていますが、今ではZOOMというオンラインも使って繋がっています。かつ、メーリングリストでは色々な意見が飛び交います。
11月には私が「無痛分娩」について調べ、発表します。無痛分娩を一度も見たことない助産師の私が、とりあえず資料を作ってみようと思います。
どちらかと言えば、
無痛分娩より薬を使わない分娩にトライしてほしいなあと思う、押し付けてしまいそうな自分の心を自覚したうえで、
色んな妊婦さんたちが、どんな風に出産したいか、決められるようにして、決めたことを支えて応援できる助産師でありたい、と思います。
(スペインでは無痛分娩が当たり前の国ですが、ついこの間、スペインの病院での母親学級で、無痛分娩のリスクを長い時間説明され、自然分娩を推進していて驚いた、色々変わっていっているのでしょうか?と昨日お話ししていた方がいました)
そんな中、イギリスの助産師さんとメーリングリストで話し合ううちに、無痛分娩でもベッドの背もたれを上げて、そこに向かい合い、もたれるようにして立ち膝の姿勢にして、分娩が進行するようにしたりするよ、
というやり取りを見たりして、無痛分娩でも、足が動く場合もあるんだ!
と驚きました。
*
また、こんなやり取りも。
日本で出産された方で、出産の痛みがトラウマとなって二人目を出産することができない人がいる。彼女には、無痛分娩という選択肢がなかった、それをしている病院ではなかった、とのこと。
もし、無痛分娩で産んでいたなら、子だくさんだったかもしれない、それが想像できるような明るいお母さんだったと。
その方には、無痛分娩の選択肢が必要だったのでは、と。
10月6日(金)、タイ、イギリス、インドネシア、グアム、スペイン、日本に住む助産師さんとZOOMで繋がってお喋りしたところ、
インドネシアでは医療が遅れていて、日本で産むことを勧めていること。
タイでは、私も感じていたけれど、経腟分娩から、帝王切開に切り替える医師の判断がとても早く、帝王切開の方が多いこと。
そんな色々なことを聞くと、「選択肢がある」ということは、なんと大事なことであろうか、と思う次第です。
*
10月4日(水)には、スペインで自宅分娩をしたという方を家に招いてお話を伺いました。
マドリードで自宅分娩ができるんだ!とびっくりでした。助産師二人と、ドゥーラ一人の3人のグループで自宅での出産を介助してもらったそうです。
(ちなみに、オランダでは自宅分娩が15%ほどととても多く、リスクのない人が最初から病院を選択するには、別途費用がかかるとのこと)
その方に、なぜ自宅分娩をしようと思ったのか聞いたら、
「だって出産は人生の大きなイベントでしょう!楽しもうと思って!」
と、ご自分で本などで色々と調べ、自然に産もう、自宅で産もう、と決めたそうです。
「せっかくだから楽しもう!!」
という想いは、その方の生き方だなあ、と感じ、
出産だからと言って、突然、それまでの人生、人間性、性格が変わって、出産方法を選択できるわけじゃないんだよな、
と思いました。
産み方は、生き方。なーんてどこかで聞いた気がするけれど。
そんなときに、SOISのメーリングリストで流れた、ある方の文章
『人間という定義の一つに、自由意志があります。
私たちは、今この場、この時に するか、しないか、するならどうするかとう選択が常にあります。
その選んだ行為は見えないけれど未来に結果をもたらす。 因果ですね。
そう考えると、お産の時のお母さんの選択が、自分の未来だけでなく、子供の未来にも何らかの影響を及ぼすかもしれません。
親が子供の人生を考えるのは普通のことですが、お母さんがそのことを妊娠中から意識していれば、
お産の時の選択や行動が変わってくるかもと思います。
』
お産の時にお母さんが向き合った選択というか、思いというか、その人らしさと言うか。そういうものが、その子供へと影響していく。
そういうものなのかもしれない、と感じました。
だから、妊婦さんたちには、怖い怖い、と思うだけではなく、
自分なりに準備して、不安がありつつも、
楽しみ楽しみ!って思ってほしいなあ!
無痛でも無痛じゃなくても帝王切開でも、
「私はこの方法で産もう。もしこうなったら、こうなるだろうけど、それで良しとしよう」
と思うことができたなら、いいなと思う。
・家で産もう!
・リスクも知っているけれど、パニックになりたくないから無痛にしよう!
・色々悩んだけどとりあえず〇〇さんの方法を私はマネすることにする!
などなど、自分が決めたことを自覚して、(もちろん情報も得て)、楽しみにお産が迎えられたらいいなと心から思った次第です。
そして、色んな選択肢があるイギリスと言う国が、あらためてすごいなあと思うと同時に、
助産師の資格はイギリスは更新制であることや(日本は永久資格)
タイやインドネシアには助産師と言う資格がそもそも存在しない、
ということを見ると、
国によってなんと出産方法が違うものだろうか、
人間の産まれ方が違うものだろうか、
と驚かざるを得ません。
そして、色んな場所で出産する日本人がいるんだなあと。
*
10/7(土)に2日目の母親学級を開催しました。
7人の妊婦さんと、3人のお母さん(赤ちゃんは3か月、6か月、7か月!)がスペインでの出産体験をお話ししてくださるために来てくださいました。
上に書いたことを、何か、何か伝えたい、、と思っていたけれど、
全然伝えられず(実際は母乳育児の説明だった)。
実際の出産体験談の方が、具体的で、みんな一生懸命聞くし、質問もたくさん!(まあタイでもそうだった笑)
赤ちゃん用品の寄付をたくさん頂いていたので、じゃんけん大会をし、ご飯を囲んでお喋り、皆さんさよなら、頑張ってね――!!と笑顔で終了。
来てくださったからエネルギーをいっぱいもらいました!
SOISの会は、今は私の中でとても重要な位置をしめています。
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10月27日(金)21時半~22時半(テーマ無し)
10月31日(火)21時~22時(テーマ:産後の夫婦関係について)
11月7日(火)11時~12時(テーマ:産後の夫婦関係について)
11月17日(金)21時半~22時半(テーマ無し)