● 共通テスト会場の事件に思うこと
こんにちは＾＾ 野田祐佳里です。
今日、明日と共通テスト（旧 大学入試センター試験）
がはじまりましたね。
お友達や受講生さんのお子さんも受験されてるので、
いろいろ大変な話はお聞きしますが、
コロナ渦ということもあり、例年以上に健康対策に気を使ったり、
テスト自体も過渡期ということもあって、過去問が少ないなど、
これまでの受験生と比べても、負担が多いと思います。
例年以上に負担が多く、精神的に不安定になりやすい
受験生を支えるご家族も、ご苦労が多いと思います。
私も大学受験は2年浪人して、とても苦労したのですが、
当時は、自分のしんどさで手一杯で、
親の大変さに気づけたのも、ここ数年のような気がします…（汗）
今朝、情報番組を見ていると、
共通テストの会場である東京大学の本郷キャンパス前で、
受験に来ていた高校生達が刃物で切りつけられる事件があったと
放送されていました。
切りつけられた方達も気の毒ですし、
試験会場の受験生も動揺されたと思いますが、
犯人の17歳の高校生は、
「勉強がうまくいかず事件を起こして死のうと思った」
などと供述しているとのことで、
受験で相当なプレッシャーを抱えて、とても苦しんでいたんだろうな…
と思います。
（かといって、事件を起こしていい訳ではありませんが。）
私自身の浪人時代を思い返すと、
受験以外の人間関係のストレスを感じていて、
精神なストレスから、頻繁に立ちくらみになっていました。
私も病んでいましたが、当時、私が通っていた河合塾では、
もっと精神的に不安定な人もいて、トラブルが起きると、
チューターさん（授業を教えるのではなく、担任のような感じ）が、
その仲裁をしていました。
当時習っていた有名な生物の先生は、
物理、化学選択でなく、生物、化学選択でも、医学部に合格させる
という先生で、
（当時は、物理を選択しない時点で、
数学的な能力が低く、医学部などの受験で勝負は難しいと言われていました。）
生物を暗記科目ではなく、論理的に考える力をつけて、
ひねった応用問題にも対応できるような授業をされていました。
その先生が話されていたことを思い出すと、
生物選択で、医学部を目指して頑張っていた女の子がいたけど、
受験のストレスで、視力がどんどん落ちていき、
ついには失明し、医学部を受験を諦めた
という話でした。
そこまで病んでしまったら、諦めるのは仕方し、
別の人生を考えた方がいいけど、
君たちは、まだ頑張れる力があるんだから、
医学部に行きたいなら、頑張れというようなことを言われていました。
私はそこまで勉強ができたわけではないので、
医学部志望ではありませんでしたが、
これだけ努力しないと、行きたい大学に行くのは難しいんだな…
と思うのと同時に、
自分は、まだ失明するほどじゃないんだから、まだ頑張らなくては！
と思った記憶があります。
当時の私は、何かができるという条件付きで、
自分にOKを出していたので、（本当の意味での自己肯定感は低いですね）
自分の存在価値をかけてまで、苦しい受験勉強をしていたと思います。
それから30年近く経ちましたが、
このような事件が起こるということは、
ストレスに押しつぶされそうな苦しい受験をしている子達が、
まだ多くいるということなのかなと思います。
このような事件をきっかけに、
受験のあり方や、受験制度も見直す流れになるのかな…
と思うのと同時に、
もっと気楽に、自分のやりたい進路を選択できるような世の中に
変わっていったらいいなと思います。
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