先週は2泊で熱海温泉に行った。

 同行者はエッセイ仲間のキタムラ女史とTさん。

 Tさんは10年以上も前に通っていた朝日カルチャーの仲間で、当時から3人でよくあちこちの温泉に行っていた。それがTさんのご主人がアルツハイマー型の認知症になり、彼女が介護をするようになって10年。それから一緒に旅行をしていない。

 Tさんは3人の中で一番若い76歳、キタムラ女史と出来る限り彼女を励ましてあげようと言ってきた。それが2月にご主人が1週間のショートステイに行くと言うので、久しぶりに温泉に行こうとなった次第だ。

 

 熱海にしたのは近いから。JRで1時間。それにキタムラ女史は1か月に1度、友人たちと麻雀をしに熱海にきているから、熱海に詳しい。

 熱海駅に着いて驚いた。平日だと言うのにマアなんて沢山の観光客。コロナで人の少ないのに慣れてしまったせいか、最近は人の多いのに驚いてばっかり。

 

 熱海駅と言えば、昔はここでよく新幹線のひかりに乗り換えたが、新幹線の待合室で橋田寿賀子さんや杉本苑子さんを見かけたことが何度かあった。熱海は著名人の家や別荘が多いのだ。橋田さんも杉本さんも熱海市名誉市民だった。

 

 この日は先ずは熱海梅園へ。熱海では殆どタクシーに乗ったが、料金の安いのにビックリ。3人で乗るからバス代より安かったかも。なにせ坂の多い街だから大助かりだ。

 この日はお天気が悪かったせいか、イマイチ梅が映えなかった。

 

 途中で小雨までも降ってきたので園内の東屋で雨宿り。

 猿まわしの大道芸の猿と芸人さんも雨宿りをしていたが、猿が荷物を片付けたもので、もう終わりと思ってやる気をなくしてしまったと、芸人さんがぼやいていた。

 

 ここから温泉が出ていたので触ったら熱くて驚く。後でみると“高温注意”と書いてあった。

 

 “梅見の滝”

 この場所をTさんがいたく気に入っていた。私はフキノトウを採りたかったが。

 

 

 

 

   さて、梅園から今回のホテルへ。(写真はネットから拝借)

 

 食事はバイキングだし、イマイチのホテルではあったが、窓からの景色は良かった。

 ベランダから撮る。

 斜面にこんなに家が並んでいて、ちょっと怖いな、って気も。

 

 晴れていれば、初島や大島等が見える。

 

 朝6時42分

 

 ズームにすると島が見える。

 

 2日目の午前中は“起雲閣”へ。

 1919年建築の熱海市指定有形文化財だ。さほど古い建物ではないが、和洋折衷で面白さがあるので、2度目だが行くことに。

 元は実業家の別邸、後は旅館、今は熱海市所有の観光施設となる。

 

  表の門

 

 入ってすぐに広い日本間が。左の大きな屏風には起雲閣の歴史が書かれている。

 

 1千坪ある池泉回遊式庭園を∪字形に建物が囲んでいる。総面積は3千坪。

 

 

 こんな豪華な洋間も。

 

 “文豪の間”と言うのもあって、多くの文豪が泊まって執筆をしたようだ。文豪になった気持ちで、ゆったりとソファに座っている観光客。

 

 

 ローマ風浴室が素敵!

 

 起雲閣内の喫茶室で一休みして、次なる観光場所へ。

 それは次回に。