一昨日は鎌倉の鶴岡八幡宮のお祭に行ってきた。

   鎌倉駅前

 

 鶴岡八幡宮の例大祭は、一年を通して神社で最も大切な祭事だとか。

 祭神が海の神で漁業と関係が深かったために、この日に源頼朝は「放生会」として由比ヶ浜に出て、千羽鶴を放したり、流鏑馬神事を行ったりした。

 『吾妻鏡』によれば、文治3年(1187)8月15日に放生会と流鏑馬が始行されたとあり、これが鶴岡八幡宮の例大祭の始まりらしい。(ネットから拝借)

 

 私は友人たちと1時からの神幸祭だけを観に行く。

 段葛の端の二ノ鳥居。ここが“神幸祭”のクライマックスの場、神輿で来られた大神様のための“御旅所”が既にもうけられていた。

 

 神幸祭とは、大神様を神輿にお乗せして氏子区域を親しくお渡りいただくお祭り。氏子区域とは段葛の両脇。段葛の長さは500mほど。

 

 さて段葛のある道路を若宮大路と言うが、そこの商店に下げられた提灯のいずれにも店名の他に“置石”と書いてあるのが気になった。

 

 さあ、気になる事はすぐに解明しなくては気持ちの悪い私。

 丁度、祭りの詰め所みたいな店があったので、そこにいたオジサンに訊いて、ナルホド、知らんかった!

 

 段葛左右の町名は古くから置石という字名で呼ばれていたそうだ。

 昔、この辺りは踏めば足がもぐってしまう程の湿地だったので、参拝者のために石を置き、歩きしやすくしたとか。

 

 オヤ、女性の車夫。

 

 三の鳥居をくぐって境内に入る。賑やかなお囃子が聴こえると思ったら、横にこんな舞台が。12時半、かなりの人。

 

 一緒に来た若い友のM ちゃんが、「今日は中国語と英語以外の言葉がかなり聞こえる」って。鎌倉も国際的になった?

 舞殿のある広い境内には既に“神幸祭”のための装束を着た大勢の人が。

 

 「あの白い人たちはバイトかなあ?」とMちゃん。

 「バイトかどうか知らないけど、神社の人ではないね。だって金髪のイケメンもいるもの」と私。ホラッ。

 

 やがて、神社の神職の方々が本殿に神様をお迎えに行く。

 

 その間に行列に必要な物を運びだす人たち。

 

 そうこうしているうちに、神様をお迎えに行った神職の方々が戻ってきた。

 

 実は三基の神輿は、いつもは本宮の回廊に安置されている。2016年までは氏子が大石段を担ぎ降ろしていたが、2017年から下の御仮屋に先に安置。

 本宮御祭神は応神天皇・比売神・神功皇后。だから神輿は三基。

 

 いよいよ氏子が神輿を担ぐ。

 

 三ノ鳥居を出発。宮司以下神職、錦旗、神馬、高張提灯、太鼓、盾、弓矢などからなる数百メートルの行列が若宮大路を二ノ鳥居まで進む。

 

 最前列でお馬さんの写真を撮っていたら、いきなりヒヒーンと甲高い声で鳴くので、驚いて腰を抜かしそうになった私だが、これは私へのプレゼント? 

 

 後ろから来た白装束の氏子さんが笑いながら、「持って帰っていいよ」と親切にも言ってくれた。

 

 行列の終点、二ノ鳥居の下の御旅所。緑の千早と緋袴という美しい姿の八乙女たちによる「八乙女舞」が奉納される。(写真はネットから)

 

 ここでUターンして、行列は八幡宮に戻る。2時間かかっていた。