以前このブログでも紹介した「カバのぬいぐるみ」。
それを依頼していただいたスーパー助産師のIDさんから、今回は「仕事で使う人形を作って欲しい」という依頼をいただきました。
IDさんは出産を扱わない助産院を経営、「桶谷式乳房マッサージ」をされています。
故桶谷先生から直接指導を受けた直弟子でもあり、乳房マッサージ以外でも母乳育児に関して「悪しき常識」を是正するために尽力されています。
https://ameblo.jp/niratama898989/
また、私のデザイン講座の長年の生徒さんでもあります。
なぜ「スーパー助産師」なのかというと、ご自分で経営する助産院のお仕事をしながら、10年以上に渡りデザインの勉強をされています。
今では名刺や助産院で使うパンフレットなど印刷物は全てご自分でデザインし、データ入稿までしてしまわれます。
印刷物だけではなく、助産院の巨大看板や助産院ウェブサイトの制作、周年記念用のグッズのデザインまで。
その上昨年からは京都の美大の通信科の大学生。
このお人形は授乳の仕方をお母さん方に指導する時に使われているものだそうです。
何でもされるIDさんですが、洋裁は苦手なようです(笑)。
洋服が色あせてきている部分もあり、何となくみすぼらしい感じもするので、新しいお人形をということです。
このお人形は亡くなられたお母様が手作りされたものだということですので、採寸等でお預かりした時に、洋服の洗濯と本体の入浴をすることにしました。
大層に書きましたが、要は手洗いして綺麗にしようということです。
まずは着衣状態の撮影。
それが終われば、本体の撮影と採寸、洋服の撮影と採寸です。
本体は簡単なパターンで、胴は少し凹凸があるものの、腕と足は真っ直ぐなパターンです。
ご希望としては身長は同じくらいで、顔はもう少し丸顔にということくらいでした。
せっかく一から作るので、もう少し新生児っぽい体型にはしようと思います。
まだ仮縫いもしてみてないのですが、本体用の生地を買うために簡単な用尺だけは出しておきます。
本体用の生地、髪の毛用の毛糸、接着芯などは週末にでも買いに行こうと思ってます。
トップスはお持ちのかば柄の生地を使うということと、ボトム用の生地は支給していただけるということでです。
洋服のデザインはまだ考えてないのですが、レースなどをつけようかなと思ってます。
現在の洋服は資料的な意味も含めて、採寸はしておきます。
洋服だけ撮影した写真をIllustratorに配置。
そこに採寸した数値も書き込みました。
数値を記入するのにベビーユニバース様のIllustrator用プラグインを使ってます。
iPMシリーズのプラグインではなく、2D CAD用に開発されたものですが、使いやすく便利なので、小物やカバンのパターン制作の時には必ず使ってます。
範囲の矢印(寸法線)もドラッグ&ワンクリックで書き込めますし、線の長さも同時に書き込みしてくれます。
そして何と、数値書き込み後に線の長さを変更すれば、数値も自動的に変更した長さに書き換えてくれます。
BPT-Pro4
https://www.baby-universe.co.jp/ja/plug-in/bpt-pro/
これで1万円という破格のお値段!
これとセグメントツールス、縫い代ツールがあれば、私の今のパターン制作はほとんどやってしまえます。
https://www.baby-universe.co.jp/ja/apparel/ipm/
ということで、週末にABCクラフトで必要なものを調達して、次回はその後の工程と完成形をお見せできると思います。