資格試験の勉強を始めようとしているとき、仕事で知らない知識を学ぶ必要があるとき。まったく知識のないところから勉強をスタートすると、「身につくまで大変そう……」と不安に思ってしまうのも無理もないことです。

 

でも、大丈夫。そんな “ほぼ白紙状態” から効率よく勉強する方法があるのです。

 

今回の記事では、そのひとつであるファインマン・テクニックについてご紹介します。筆者がほぼ白紙状態から学びを実践した模様もあわせてお伝えしましょう。

 

ファインマン・テクニックとは

ファインマン・テクニックとは、学習内容について自ら “説明” しながら勉強するという学習法です。

 

この方法のもとになっているのが、ノーベル物理学賞を受賞したアメリカの理論物理学者、リチャード・フィリップス・ファインマン氏。複雑な内容をわかりやすく説明することが得意で、“偉大な説明者” とも呼ばれていたとされる人物です。(参照:COLLEGE INFO GEEK|How to Use the Feynman Technique to Learn Faster (With Examples))

 

 

つまり、ファインマン・テクニックは理解が不十分な内容にこそ効く手法だというわけです。ほぼ白紙状態から学ぼうとする人にぴったりですね。

 

このテクニックで学ぶ利点は、説明するなかで「自分の理解のどこにギャップがあるのか」を明らかにできること。(カギカッコ内引用元:同上)

 

 

ファインマン・テクニックは、次の3ステップで行ないます。

 1.理解したい概念や問題を、紙の一番上に書く。

 2.その下の余白を使って、その概念・問題を他の人に教えるかのように説明する。

(中略)

 3.行き詰まったとき、つまり自分が明確な答えを書けるほど理解していなかった場合には、教科書やノート、教師、教材に戻って答えを見つける。