街中にあふれていたタピオカ屋が、いつの間にか減っていた...みなさんは、その理由を説明できますか?

 想像はできても、説明するとなると難しいかもしれません。

SMG税理士事務所代表税理士・菅原由一氏著の『タピオカ屋はどこへいったのか?』は、「場末のスナックの稼ぎ方」や「携帯電話の契約が分かりづらいワケ」など、さまざまな「なぜ」をビジネスの視点から分析しています。

日常にあふれるちょっとした疑問を題材に、ビジネスの思考回路を磨きましょう。

 

カップ麺を定価の4倍の値段で売れる場所はどこか?

場所が変われば価格は変わる

高く売るための方法として、売り場所を変えてみることも有効な方法です。その例は富士山から学ぶことができます。

 

カップ麺が「定価の4倍」で売れる場所がある。商品価格を高めるカギは、消費者の「体験価値」 tapioka_p94.jpg

 

カップ麺が「定価の4倍」で売れる場所がある。商品価格を高めるカギは、消費者の「体験価値」

貴重な体験は高くても売れる

もう1つ重要なのは、山頂で食べるカップ麺は体験価値(カスタマーエクスペリエンス)が高いということです。体験価値は、その商品やサービスを知る、購入する、使うといった一連のプロセスを通じて得られる体験の価値を指します。