「あれ、こんなところでおじさんが働いてる......」

 

 近年、非正規労働の現場で、しばしば「おじさん」を見かける。しかも、いわゆるホワイトカラーの会社員が、派遣やアルバイトをしているケースが目につくのだ。45歳定年制、ジョブ型雇用、そしてコロナ。人生100年時代、中高年男性を取り巻く雇用状況が厳しさを増す中、副業を始めるおじさんたちの、逞しくもどこか哀愁漂う姿をリポートする。

 

 ホームレスは、この空き缶回収で得るわずかな日銭で暮らす人が多い。しかしアルミ価格高騰の影響で、このホームレスの「シノギ」に、一般人が参入しているという。

 

ホームレスを追い出すため「空き缶パトロール」

 

空き缶拾いの恐るべきライバル

 
 空き缶は早いもの勝ち。しかも、いつ誰が空き缶を捨てるかは予測が難しい。ライバルはホームレスのほかに、30〜80代までの男女だという。
 

アルミ缶回収は時給換算でいくらか?

 それなら東京都の最低賃金1072円、大阪府の1023円(2023年5月現在)とほとんど差はない。空き缶回収をする人が増えているのもうなずける。

「空き缶回収で、月に10万円弱は稼げるよ」

 ただ誰もがやりたくなる仕事ではないだろう。

 

空き缶回収業のプライド

 Gさんにこの仕事のいいところを聞いた。

「自由なところだよ。地区ごとの空き缶回収日を狙う以外は、自分の勝手で動ける。拘束されないからいいよ」