そんな中、バンク・オブ・アメリカのアナリストが、米国の債務残高が100日ごとに1兆ドル増加することが、ビットコイン価格の高騰を後押しすると警告した。

 

新たに設立された現物ビットコインETFの中で最も資金流入が多いブラックロックの「IBIT」の運用資産額は早くも100億ドルを突破しており、フィデリティの「FBTC」も1月初旬のデビュー以来、60億ドルを集めている。現物ビットコインETFへの資金流入はここ2週間で急激に加速しており「ビットコインが世界の価値の貯蔵庫としての役割を、ゴールドから奪うかもしれない」という予測を煽っている。

 

一方、近年急増する米国の国家債務は、米財務省が1月2日に発表したデータで34兆ドルの大台を突破した。投資プラットフォームGrit Capital(グリット・キャピタル)のニュースレターを執筆している元アセット・マネージャーのジュヌヴィエーヴ・ロッホ=デクターは「これは良い結果にはならない」と2日にX(旧ツイッター)に投稿した。

 

一方、ウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスと並んで「世界三大投資家」と称されるジム・ロジャーズは2月に「34兆ドルという米国の巨額の債務は、迫り来る不況が『私がこれまでの人生で見た中で最悪のもの』になることを意味する」と警告している。