「情報を覚える」に加え「記憶の取り出し方」が重要

本書では「記憶力をアップさせるにはコツがある」とし、以下のように解説しています。

記憶というと、それをどう維持するかばかりに意識が向きがちですが、それと同じくらい重要なのは、「どうやって取り出すか」です。つまり、「記憶力」というのは、「情報を覚える力」+「覚えている情報を取り出す力」のことなのです。
「名前がなかなか出てこない」とか「ここまで出ているのに思い出せない」というのは「記憶の取り出し方」の問題です。

 

高齢のほうが優位? 「人の名前を覚える術」

本書ではこういった解説の上で、記憶力向上のユニークな術をいくつも紹介していますが、「若者よりも高齢のほうが優位」だとされる「『経験』を武器にする記憶術」のうち、「人の名前を覚えるための術」を見てみましょう。

■名前を深掘りして印象を強める

 

■名前は、特徴とセットにして覚える

 

楽しい記憶力トレーニングや「ド忘れ防止術」が満載

前項の「人の名前を覚えるための術」は本書の中でも簡単な方ですが、この他にも数字配列を使った記憶力トレーニングや「指」「間取り」「頭文字」といったものを引用する「ド忘れ」防止術がドリル形式で楽しく紹介されています。

 

ページをめくるたびに、かわいいイラストと合わせて、次々とユニークなドリルが出てくる本書。楽しみながら記憶力を鍛えることができるので、高齢の方へのプレゼントにも良いように思いました。