日経平均とNYダウ平均のチャートは酷似

倍返しの可能性も

さらに私が楽しみにしているのは、日経平均はいったん最高値を更新すると、そこから加速度的に上がるのではないかということです。NYダウは、世界大恐慌前の最高値から最安値まで値幅で340ドル下落しました。

 

ところがいったん最高値を更新するやいなや、下がった分を倍返しする勢いで上がっていきました。倍返しまでの期間は3年3カ月です。私がこんな夢のようなことを言うのには理由があります。

 

景気は繰り返す

正しい投資判断をするには、景気の転換点に気づくことが重要です。景気は経済活動が拡張する「好況」と、収縮する「不況」を交互に繰り返す性質があり、好況→後退→不況→回復→好況……という具合に、「好況」「後退」「不況」「回復」の4つの局面が順番に繰り返し現れる循環的な動きをします。
 
・4年サイクル…アメリカの経済学者ジョゼフ・A・キチン
・10年サイクル…フランスの経済学者クレマン・ジュグラー
・20年サイクル…アメリカの経済学者サイモン・クズネッツ
・50年サイクル…旧ソ連の経済学者ニコライ・コンドラチェフ
 

4つの経済サイクル

①キチンサイクル
②ジュグラーサイクル
③クズネッツサイクル
④コンドラチェフサイクル
 

景気動向指数をチェック

・第1波1780~1840年代 産業革命における蒸気機関、紡績機の発明
・第2波1840~1890年代 鉄道の敷設
・第3波1890年代以降    電気、化学、自動車産業などの発達
 

指数は生産、雇用、消費など、さまざまな経済活動において重要で、かつ景気に敏感に反応する30項目の指標をもとに算出されます。
指数には、

①景気に先立って動く「先行指数」

②景気に連動して動く「一致指数」

③景気に遅れて動く「遅行指数」

の3種類があります。

 

景気動向指数とあわせて日銀短観もチェック

景気動向指数とあわせて日銀短観もチェックしておくといいでしょう。