がんの検査自体が負担になることも

 

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腫瘍マーカーは目安にすぎない

多くの方が「がんの血液検査」と聞いて思い浮かべるのは、腫瘍マーカーの検査でしょう。

 

がんがあると、がん細胞やがん細胞に反応した細胞がつくる特定の物質(抗原、抗体、酵素、ホルモンなど)が血液中や尿中で増加することがあります。これらのうち、がんのできる臓器によって特徴的なものが腫瘍マーカーとして利用されており、全部で50

種類以上が知られています。

 

腫瘍マーカーは、体への負担が少なく簡単に調べることができ、種類によっては診断のための検査が健康保険で認められていたり、人間ドックなどでも検査できたりします。

 

ただし、注意しなければいけないのは、「がんがあれば必ず増えるとは限らず、がんがない場合や良性の腫瘍の場合にも増えることがある」ということです。このため、腫瘍マーカーの検査結果だけでは、がんと診断することはできません。画像検査や病理診断の結果と合わせて診断することになります。