金利高止まりが続けば危機も。
コロナ禍後に世界中で巻き起こった歴史的な高インフレと各国中央銀行との闘い。
2024年はついにその終幕に向けた舵取りを迫られる年になる。
だがふたを開けてみると、コロナ下で積み上げた過剰貯蓄の取り崩しやリベンジ消費意欲を背景に米国経済は
想定以上に粘り腰を見せ、23年の実質経済成長率は前年と同じ2.1%で着地する見通しだ(IMF〈国際通貨基金〉予測、以下同)
24年は底固めの年
では、24年の見立てはどうなるのか。確実にいえるのは、ハードランディングシナリオは大きく後退したことだ。
24年も緩やかな減速にとどまる可能性が高い。