10月の米失業率の3.9%への上昇は、いわゆる「サーム・ルール」の基準が満たされる寸前であることを意味する。
このルールはリセッション(景気後退)の信頼できる予測として証明されてきた。
かつて連邦準備制度理事会(FRB)のエコノミストで、現在はブルームバーグのコラムニストであるクラウディア・サーム氏がこのルールを考案。
失業率の3カ月移動平均が、過去12カ月の最低値から0.5ポイント余り上昇した時にリセッションが始まるとされる。
今年の失業率の最低水準は3.4%。10月の失業率は今年の最高水準で、8月と9月はそれぞれ3.8%だった。
3カ月移動平均は、サーム・ルールが発動される3.9%をわずかに下回る。