しかし最近、ドイツの科学者が、動物や人間の血液サンプルを使った実験で、老化のスピードを遅らせることに成功したのです。

 

10年前に始めた老化に関する研究の中で、遺伝子の転写と呼ばれる工程が、年齢とともに速くなっていくことを突き止めました。

 

DNAに書かれた情報がメッセンジャーRNA(mRNA)というものに写し取られ、mRNAの情報を基に作られます。このとき、DNAの情報をmRNAに写し取る工程を「転写」と言い、転写のスピードが年齢を重ねると速くなるだけでなく、エラーも起こりやすくなり、これが人間の「老化」につながっていると論じているのです。

 

 

また、転写の工程に関わっているのが「RNAポリメラーゼII」と呼ばれる酵素で、どうやらこれが転写のスピードやエラーに関連するようなのです。

 

 

また、低カロリーの食事を与えたミミズ、マウス、ミバエでは、RNAポリメラーゼIIの速度が遅くなり、転写のエラーが少なることも同チームの研究で明らかになっており、健康的な食事やカロリーを抑えた食事によって転写のクオリティを上げることが可能とされています。これは長期的に老化を抑えることにつながるのかもしれません。

 

やはり腹八分目が健康 長生きには良いのだろう

 

それがなかなか難しいが