数ある投資信託のなかで、柘植氏が“最強”と太鼓判を押すのが三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、通称“オルカン”だ。

 

「一括買い」と「切り売り」

 

 では、どのように運用するのがいいのか。柘植氏は、一括購入し長期保有することを勧める。

「大きく一括購入して長期保有すれば、10~20年後には年平均5~7%の利回りが期待できます。一括購入するほど資金に余裕がないのであれば、毎月数万円を積み立てるのも手。その場合、運用益が非課税となるつみたてNISAの利用も検討に値します」

 

一方で手放す際には、一括ではなく年に数%ずつ切り売りするのが望ましいという。

「オルカンの平均年利を5%程度と想定しておけば、保有資産を年に4~5%ずつ手放しても理論上は資産が尽きることがない。そうやって資産をできる限り長持ちさせることが、老後の安心につながるでしょう」