半数以上はネガティブな性格

Yahoo!ニュースを通じて、全国の10〜60代以上の男女2000人にアンケートを実施(2023年1月13日)した結果、

自分の性格を「ネガティブ」と答えた人は56.1%と過半数。

 

「自分らしく生きる」の正体

 

Q. アンケート結果では、自身の性格をネガティブと考える人が過半数を超えました。

「自分への評価が控えめな、日本人らしい特徴が表れているともいえます。

ただ、現在の社会情勢において『ネガティブな性格』は、至極当然だと思います。

 

Q. ネガティブになるのも当然の時代だと。

時代の移り変わりや心持ちの変化で片方が優位に立つことがあります。

ネガティブとは、その人を構成する一部分に過ぎません。それにネガティブさは、注意深く思慮深いともいえます。

決して悪いことではありません

 

Q. しかし自由回答では「失敗を恐れるあまり挑戦ができない」など、ネガティブな性格による失敗談が多く寄せられています。

それは自己の定義がとても狭いから、足がすくんでしまうのです。

決断に対する全ての責任が自分にあると思い込んでいるからチャレンジができない。

 

Q. 「自分らしく生きる」は、良いことのように聞こえますが。

「『あなたらしく生きなさい』は、見方を変えれば全て背負い切らないとダメですよ、ということ。そんな酷な話はありません」

 

Q. では、どうすればいいのでしょうか。

そうした耳当たりの良い言葉に惑わされずに、現実を見るのです。

 

Q. 近年ソーシャルメディアでは、極端なポジティブ論が拡散されている気がします。

「『ポジティブで明るければいいことばかり』『ネガティブな心は捨てよう』など、

世の中には先鋭的な言葉が飛び交っています。ですが、極論なポジティブ論を支持すれば、

自分の行動に疑いがなくなり、疑問を持つ人をつまはじきにし、多様性を認めなくなってしまう。

正義の旗印のもとで思考停止に陥る戦争がいい例です。

 

Q. 思考停止に陥らないよう気をつけるべき点は?

「白か黒か一刀両断する、わかりやすい結論には飛びつかないよう注意した方がいいでしょう。

その多くは物事の表面だけをすくった浅いものです」

 

Q. それでも先鋭的な結論は、多くの人の支持を集めています。

ですが単純化されてしまった結論には、割り切ることのできない、本当に大切な部分が損なわれてしまっています

 

Q. 単純化された結論は一度、疑った方がいいと。

「そこで、ネガティブな能力が大切になってきます。19世紀、英国の詩人ジョン・キーツが、

理解できないものをそのまま受け止める『ネガティブ・ケイパビリティ』という概念を提唱しました。

早急にわかろうとせずに踏みとどまり、迷い、沈思するこの力を『自分はネガティブだ』という人の多くが持っています。

ですから『後ろ向き』は決して悪いことじゃありません。脳天気で内省がないよりは、ずっといい。