■「聞き上手」が60代からの人生を豊かにする

歳を重ねると、人の話を最後まで聞けなくなる人が多くなります。 

 面倒に感じるのですね。がまん強さがなくなるわけです。 

 たとえば、話が一見、簡単に思えるときにそういう傾向が強くなります。

 

■「逆らわず いつもニコニコ 従わず」

 話すより聞く。威張るより笑う。  これが60代からの生き方でしょう。 

 「逆らわず いつもニコニコ 従わず」  これは、産婦人科医・昇幹夫さんが、著書の中で紹介していた言葉です。

この言葉、いいですよね。

 

■「ゆっくり力」で人とつき合う

 織田裕二さん演じる「青島」という若い刑事とコンビを組むのは、

今は亡き名優・いかりや長介さんが演じたベテラン刑事「和久さん」です。  

暴走する青島刑事をたしなめ、指導していくのが和久さんの役目。

この「若者と老人」の関係はある意味、鉄板ともいうべき名コンビの原型です。

不滅の関係であり、仕事をする、人を育てるという意味でもなくてはならない関係といえます。

 

■「いつでも質問してこい」というやさしいまなざしを持つ

 2人のベテランは、若きCIAエージェントを時に恫喝し、時にやさしく肩を抱き、説得していくのですが、

その姿はまさに各駅停車の速度でした。  逆に若いCIAのエージェントは上司にぶつかりながら行動していきます。

その突破力は若者ならではです。おたがいが補完し合いながら、とてもいいバランスでこの計画は実行され、成功します。

 

■人の性質は年齢で単純に分けられない

若者でも年配者のように考える人がいますよね。

逆に年齢に関係なくいつまでも挑戦心を失わない人がいます。  

つまり人は年齢で単純に分けられるものではないということです。

 

■バリアを張らず「相手の目線」で話してみよう

やっぱり自分でバリアを張ってはいけません。  

とくに60代からはそうです。  

自分から現場に降りていく、そんな気持ちが必要です。それは、媚びるというのとは違います。