『君たちはどう生きるか』 | 狂気と正気の狭間

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鑑賞日時:令和5[2023]年7月14日[金]/9:20~11:40
映画館名:TOHOシネマズ 柏/SCREEN6
座席番号:J-14

映画館公開日:令和 5[2023]年 7月14日[金]
地上波初放送:
 
 この先ネタバレの可能性有り 
 
【2D版/日本語版/ドルビーアトモス】
ロードショー公開初日&初回上映回を鑑賞。
前売券販売無し。
パンフレットはロードショー公開当日の販売無し。
ネタバレ予防の為に後日販売との事。
 
 鑑賞料金             2,000円
 ドルビーアトモス鑑賞料金      100円
───────────────────
                    2,100円
 
本作は前売券が一切無いので一般の鑑賞料金となった。
前回の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』はTOHOシネマズのシネマイレージ6ポイント鑑賞を利用したので0円(ドルビーアトモス鑑賞料金別途)だったが、この度はポイントが足らず。
でも、本作を6ポイント鑑賞にすれば良かったと後悔している。
シネマイレージポイントは作品の上映時間に比例するので、本作は124分だから124ポイント付与されたが、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』なら154分=154ポイント(6ポイント鑑賞を利用したので鑑賞ポイントもマイルも付与されない)だったのに!
30ポイントも損した。
 
この度利用したTOHOシネマズ 柏のSCREEN6は過去にも利用した事が有った。
TCXの為、余り前過ぎるとスクリーンが視界一杯になってしまう為、前回利用した『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の時の1列後ろにしてみたのだが、アスペクト比が異なるので両サイドが切れている感じだったので正確な比較が出来なかったが、まぁ全体的に見渡せて悪く無い。

 

関連記事>『君たちはどう生きるか』(2回目)
関連記事>『君たちはどう生きるか』のパンフレット。

 

戦争が始まって4年後。
前年に母を亡くした少年は父の軍需工場移転に伴い地方へと疎開して来る。
そこには母の妹で父と再婚する身重の女性が待っていた。
疎開先の邸宅は広大な敷地を持つ屋敷で庭の片隅には不思議な塔が建っていた。
新しい母を容易に受け入れる事が出来ず、転校先の学校生活にも馴染めずにいる少年。
そんなある日、庭の池に住み着いているアオサギが突然人の言葉を話し〝母は生きている〟と言いだす。
訝しがる少年はアオサギを警戒していると、継母が塔へと向かう姿を目にする。
行方不明となる継母。
真相を確かめるべく、使用人の婆やを共に塔へと向かう少年。
待ち受けていたのはアオサギだったが、その嘴を開くと中から怪しい男が現れる。
その怪しい男と共に、少年は塔の主と思しき人物に不思議な世界へと誘われる・・・。

 

 

 監督 
 宮﨑 駿
 出演 
 山崎聡真
 菅田将暉
 柴咲コウ
 あいみょん
 木村佳乃
 木村拓哉
 竹下景子
 風吹ジュン
 阿川 佐和子
 滝沢カレン
 大竹しのぶ
 國村 隼
 小林 薫
 火野正平
 
 
 
 ===== コメント ===== 
それにしても異例ずくめの作品。
何せ、事前プロモーションが全く無い何て!
情報がリリースされていたのは『君たちはどう生きるか』と言う作品タイトルと宮﨑 駿原作・脚本・監督作品だと言う事と令和5[2023]年7月14日[金]にロードショー公開と言う事位。
前売券は無く、ロードショー公開当日の映画館パンフレットの販売も無し。
ネタバレ防止の為らしく、パンフレットは後日販売されるとの事だがそれが何時なのかは未定。
 

 キャラクター部門別評価 

          デザイン:☆☆☆☆☆☆☆

設   定:☆☆☆☆☆☆☆☆

(評価:-5.0~+5.0/☆=0.5)

作品タイトルからもタイトル付けの参考とした著書からも、若者に向けた説教臭い作品になるのではと心配していた。

また作品上映開始冒頭の戦争中の描写でそれが確信になりかけたが・・・、やっぱりファンタジーだったよ!

そこは安定の〝宮﨑 駿作品〟若しくは〝スタジオ・ジブリ作品〟の面目躍如って所かな。

少年が不思議な世界で冒険を重ね人間として成長して行く様を描いているが、表現が少々抽象的と言うか・・・、正直観ていて内容の理解が〝?〟のままストーリーが展開する感じ。
ザックリ言って雰囲気的には『千と千尋の神隠し』と『ハウルの動く城』っぽい。
また、過去の宮﨑 駿監督作品のワンシーンを思い起こさせる描写が何ヶ所も有った。
宮﨑 駿ワールドが遺憾無く発揮されている事は感じたが、起承転結の内の〝起〟が分かり辛い。
様々な事柄のそうなった切っ掛けや理由をもっと丁寧に分かり易く描けば良かったのかなと思う。
ぞれでも観ている内に映画の世界へと引き込まれる没入感は宮﨑 駿監督の本領発揮と言った所。
1回観た位では理解し難いのかも。
観終わってエンド・ロールを観ていると、キャストの名前は有るが役名が表示されていないので、誰がどの役を演じたのかが良く分からない。
主人公を演じた山崎聡真氏って誰?
名前も聞いた事無いし顔も知らない。
でも、他のキャストは有名な俳優揃い。
過去のスタジオ・ジブリ作品に出演されている方々で固めたと言う感じが強い。
毎回、宮﨑 駿監督作品は〝プロの声優〟を使うべきと言う指摘を受けるが、私は強ちそうとも思わない。
プロの声優さんは様々な作品の様々なキャラクターを演じておられるから、声を聞くとかつて観ていた作品のキャラクターの顔が思い浮かんだりしてしまいそう。
一方、余り声の仕事の経験の無い俳優さんはそれが無いのが最大の起用理由だと思う。

普段一般の会話で、プロの声優さんの様に切れっ切れで活舌良く話す事なんかあり得ないからね。

エンディング曲は米津玄師氏の『地球儀』と言う曲だったが、これは声を聞いて直ぐピンと来た。

何だか主題曲だけ俗っぽいなと感じた。

今作で、宮﨑 駿監督も、今度こそ長編アニメーションは最後の様な気がするし、スタジオ・ジブリ作品もこれが最後なのではと思えてしまう。
〝スタジオ・ジブリ最後の作品〟または〝宮﨑 駿監督の遺作〟(何れもこちらの勝手な思い込み)としては、普通で盛り上がりに欠けているかなとも思うが・・・、観ていて楽しい時間を過ごす事が出来たので良し。
ネットの映画レビュー何かを見ると結構ボロクソに書かれていたけど、でもそう言う人達も結局は映画館へ足を運んで鑑賞料金を支払って鑑賞している訳だから、最終的にはそうさせた者勝ちなのでは?