『ゴーストバスターズ アフターライフ』 | 狂気と正気の狭間

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鑑賞日時:令和4[2022]年2月4日[金]/8:30~10:45
映画館名:TOHOシネマズ 上野/SCREEN3
座席番号:H-12

映画館公開日:令和 4[2022]年 2月 4日[金]
地上波初放送:令和 6[2024]年 3月29日[金]
 

都会での生活が苦しく、母と兄の3人で田舎町へと引っ越して来たフィービー。
地殻プレートや断層、採掘場やライブハウスさえも無いこの街では、30年間に亘り原因不明の地震が頻発していた。
荒れ果てた小麦畑に祖父が遺した古びた屋敷。
そこで暮らし始めたフィービーは、リビングの床に施された奇妙な仕掛けに気付く。
パズルの様に床をスライドさせて行くと、床下には謎の装置が隠されていた・・・。
更に屋敷を探るフィービーが祖父の地下研究室で目にしたのは、見た事の無いハイテク装備の数々。
そして、そこでゴーストを捕獲する為の装置〝プロトンパック〟を発見する。
祖父が嘗てゴーストだらけのニューヨークを救った〝ゴーストバスターズ〟の一員だった事を知ったフィービーだったが、床下で見付けた〝ゴーストトラップ〟と呼ばれる装置を誤って開封してしまう。
不気味な緑色の光が解き放たれ、それを機に、街では更なる異変が起こり始め・・・。

 

 監督 

 ジェイソン・ライトマン
 出演 
 マッケナ・グレイス[フィービー]
 フィン・ウルフハード[トレヴァー]
 ポール・ラッド[グルーバーソン]
 キャリー・クーン[キャリー]
 セレステ・オコナー[ラッキー]
 ローガン・キム[ポッドキャスト]
 
 この先ネタバレの可能性有り 
 
【2D版/字幕版/PG-12指定】
ロードショー公開初日&初回上映回を鑑賞。
 
この日は2本立てだった。
上映開始時間が早かったので自宅を出たのが6時過ぎだった!
本作は何故に〝PG-12指定〟なのか?
何処が?
鑑賞当日夜、『ゴーストバスターズ』(1984年版)のテレビ放映をしていた。
これを観て本作中の〝小ネタ〟の意味が分かった。
・・・って言うか38年も前の事、覚えていられるかっ!
 
この度利用したTOHOシネマズ 上野は初めてでは無かったので過去の記録より参照して座席を選択した。
スクリーンに対して〝センター感〟はスクリーンに映し出される〝◎TOHO CINEMAS〟の〝C〟が正面に見て取れたので丁度良かった。
〝目線の高さ感〟も丁度良かった。
H列12番の席は前が通路となっている。
 
この記事を書いている2月15日[火]、本作監督の父親でシリーズ第1作目の『ゴーストバスターズ』(1984年)の監督アイヴァン・ライトマン氏の訃報のネットニュースを目にした。
アイヴァン・ライトマン氏のご冥福をお祈り致しますと共に、ご遺族にはお悔やみ申し上げます。

 

関連記事>『ゴーストバスターズ』(2016)
 
 
 ===== ストーリー ===== 
単純明快で過去シリーズを観ていなくても楽しめる。
観ている人はより楽しめる。
ハロルド・ライミス氏が亡くなったが故に本作有りと言った感。
冒険を通しての子供の成長と家族の絆を取り戻す、笑って少しホロリとさせる。
終わり方が続編を期待させる。
 ===== 設定 ===== 
イゴンがもっと丁寧に説明して根回ししていれば、ゴーストバスターズの面々とも娘とも仲違いせずに済んだのでは?
何故に一人でゴーザを封印しようとした?
と言うか、何故ニューヨークで封印した筈のゴーザが片田舎の町で復活をしようとするの?
 ===== キャラクター ===== 
主人公のフィービーが〝ゴーストバスターズ〟のメンバーの孫と言うのは、シリーズの正当なる系譜の証。
子供達がメインのキャラクターで、母親とグルーバーソン先生は〝ゴーザ〟復活の為に必要な〝門の神〟と〝鍵の神〟の憑代に必要だから。
前2作品よりもゴーストバスターズの種類が少なめなのは残念。
オリジナル・ゴーストバスターズのメンバーもイゴン以外が登場して活躍するクライマックスは、過去作品を鑑賞しているファンには嬉しい。
 ===== キャスティング ===== 
演者さん的には知らない俳優さんばかり。
 オリジナル・ゴーストバスターズ 
 ビル・マーレイ[ピーター・ヴェンクマン]
 ダン・エイクロイド[レイモンド・スタンツ]
 アーニー・ハドソン[ウィンストン・ゼドモア]
 アニー・ポッツ[ジャニーン・メルニッツ]
 シガニー・ウィーバー[ディナ・バレット]
 
シガニー・ウィーバー氏は登場しないのだなと思わせておいて、エンド・ロールに名前が挙がった途端、場面が切り替わりビル・マーレイと2人で登場する粋な演出。
本編には絡まない、カメオ出演って奴ですね。
リック・モラニス氏【ルイス・タリー】にも出演して欲しかったが、現在俳優業を休止しているとの事で叶わず。
イゴン・スペングラー役のハロルド・ライミス氏は既に故人なので、過去映像をCG加工したり、代役を立てての登場となった。
 ===== 映像 ===== 
何だかゴースト等の特殊効果が80年代の様なノスタルジーを感じるのは気のせいか?
エンド・ロールにて〝ハロルドに捧ぐ〟の一言有り。
 ===== 音楽 ===== 
エンディング、ゴーストバスターズのテーマ曲を聞いた時はロードショー公開時に鑑賞した興奮が蘇る。
ECTO-1のサイレン音もまた懐かしい。
 ===== 期待感 ===== 
正直、33年経過しての3作目ともなると期待感は薄れる。
2016年のリブート版はどう言った扱いとなるのと言った気持ちが心に刺さっていた。
 ===== 満足度 ===== 
面白かった。
期待感が低かったせいも有るかも知れ無い。
キャラクターが活き活きしていて、シリーズの系譜を感じられて第1作をロードショー公開時に鑑賞している身としては嬉しかった。
 
 
 ===== アクション ===== 
カーチェイスのシーン。
冒頭の追って来るゴーストから逃れる為にイゴンが車を駆って走ったり、納屋で見付けたECTO-1を修理して麦畑を疾走するトレヴァー。
夜のスーパーで買い物中、テラードッグに遭遇しての慌ててダッシュで逃げるグルーバーソン先生。
クライマックスのフィービー達とゴーザの廃鉱山での攻防。
 ===== SF ===== 
ゴーストトラップやプロトンパック等に応用されている未知のテクノロジー。
イゴンはゴーストを科学的見地から解明しようとしていた?
 ===== コメディ ===== 
基本はコメディ。
殆んどがキャラクターの面白さが占めているが、第1作へのオマージュ等も含まれる。
フィービーとイゴンのメガネの形が完全一致したのにはクスッと来た。
ミニマシュマロマンの傍若無人さ!
仲間をサンドしてバーナーで炙ってスモアを作ろうとしたりミキサーで粉砕したりと、嬉々としている様がブラックながら笑える。
 ===== ホラー ===== 
該当要素無し。
 ===== グロテスク ===== 
実体化したゴーザが、鉱山内で永眠(?)していたイヴォ・シャンドア[J・K・シモンズ]の復活した身体を頭から真っ二つに引き裂いた様。
PG-12指定になったのってこのシーンが要因?
それしか思い浮かばない。
 ===== サスペンス ===== 
ゴーザを自宅前の巨大ゴーストトラップに掛ける為、廃鉱山より誘き出す為に囮となって追い掛けられるイゴン。
ゴーストをプルトンビームで捕えつつ、街中をECTO-1で疾走するフィービー達。
今まさに復活を遂げんとするゴーザを封じ込めんとするフィービー達。
 ===== 謎解き ===== 
祖父・イゴンの残した屋敷に有る、様々な機器は何の為の物なのか?
発生する要素も無いのに30年も続く地震の原因究明に乗り出すフィービーとグルーバーソン先生。
 ===== 不可思議 ===== 
ゴーストの存在が大前提だから。
 ===== ラヴ ===== 
トレヴァー×ラッキーはLoveに発展しそう・・・、吊り橋効果で!
キャリーとグルーバーソン先生は、門の神と鍵の神に憑依された時に××しちゃったみたいですねぇ?
 ===== エロス ===== 
該当要素無し。
 ===== 悲劇 ===== 
ゴーザの封印を維持する為奮闘するも無念の死を迎えるイゴン。
悲しいのは家族や嘗ての仲間からも理解を得られなかった事。
もっと上手いやり方は無かったのか、イゴン!?
 ===== 感動 ===== 
和解できて良かったよぉ!
イゴンとキャリー。
イゴンと嘗てのゴーストバスターズ仲間。
彼の魂はフィービーに受け継がれていると確信した。
 ===== ドキュメンタリー ===== 
該当要素無し。
 ===== 歴史 ===== 
該当要素無し。